2018年10月16日

恩師のおもひで1.

大学病院時代に山崎教授には約11年お世話になりました。学生のころから含めるともっと長くなり、感慨深いものがあります。教授の口癖(僕の持論はね。。。、SLEの患者さんの名前は○○が多い。。。など)は今でもよく思いおこされ、患者さん思いのその姿勢や研究熱心なところなど学ぶところが今でも多く、さらにいざと言う時に責任を取ってくれる理想の上司としても尊敬しております。教授から面と向かって褒められたことは少ないですが、秘書さんや他の方を介して後で知りましたが高く評価していただけたこともとても嬉しく思います。忘れられない出来事は沢山ありますが、特に思い出すのは県北の皮膚科の医療体制についてです。
当時私は大学からの派遣で2年関連病院に行く予定でした。栃木県は西は足利日赤、南はとちのきやしもつが、小山市民病院などがあり、東は芳賀日赤病院があり、いずれも皮膚科で入院できる施設がありましたが、県北は済生会が入院できるところでは最北で、患者さんやご家族にはそこまで通ってもらうしかありませんでしたので、もっと北で入院できる施設を作るべく皮膚科の入院体制が整っていなかった塩谷総合病院へ常勤で行くことになりました。その前から獨協越谷病院で常勤になり皮膚科立ち上げに関わり、入院も診ていたので適任と思われたかもしれません。順調に塩谷総合病院で過ごしていたところ、いきなり塩谷総合病院が民間委譲されるといった話を聞きました。民間委譲された後は病床、病棟が縮小され、皮膚科の入院はなしになるとのこと、当時入院中の方なども考えると他の病院を探すしかないと思われました。
そこで非常勤体制で入院体制のなかった大田原赤十字病院に行く事になり、そちらに入院患者さんも転院受け入れできるようになりました。塩谷総合病院の全ての患者さんのカルテに経過、サマリーを記載しました。当時皮膚科の評判などもあったためか病院長から何度も塩谷に残るよう言われましたが、患者さんが入院できない以上難しいと断っておりました。外来だけなら非常勤の先生で問題ないと考えておりました。後で知ったのですが、塩谷の病院長などが山崎教授を訪れ、私が塩谷に残るようお話があったとのことですが、きっぱりと断っていただけたとのことです。『当時彼を派遣していた状況と随分異なっており、私から鶴見君に残るよう言うことはできません』とのこと。とても嬉しく思いました。
『責任をとるのが僕の仕事』と何度も医局員にお話されている教授のお姿を思い今日も診療に励みます。

2018年10月5日

ニボルマブ(オプジーボ)投与後の他剤による薬疹の検討

兵庫県立がんセンターの新川先生の論文によるとDIHS(DRESS)様皮疹が生じるが、薬剤は関係なくHHV-6も陰性(3/3)であったとのことです。ノーベル賞でここ最近話題になっているニボルマブは免疫チェックポイント阻害薬であり、抗PD-1抗体がヒトPD-1の細胞外領域に特異的に結合することで、PD-1とPD-1リガンドとの結合を阻害し、T細胞への抑制シグナルを減少させることで抗原特異的なT細胞の増殖、活性化、および癌細胞に対する細胞傷害活性を増強し、抗腫瘍効果を誘導することが知られております。
ニボルマブなどの免疫チェックポイント阻害薬は免疫を賦活化させるので、IPやMGなど免疫関連の副作用(副反応)が強く出る可能性があり、確かに他剤による薬疹を生じやすくするでしょう。どんなに良い薬でも副作用、副反応は必ずあります。

2018年10月3日

ノーベル生理学・医学賞受賞 おめでとうございます!

今年度のノーベル生理学・医学賞に本庶佑さんとジェームズ・P・アリソンさんが共同で受賞されました。
癌に対する免疫学的発見は30年以上進化のなかった悪性黒色腫に対して画期的な治療法になっており、ここ数年の皮膚科の根治不可能なMMに対する治療指針をがらりと変えたと言って良いものと思われます。商品名オプジーボ(一般名ニボルマブ)は当初MM患者さんのBRAF遺伝子陰性例でテストされましたが、遺伝子陽性陰性に関係なくどちらにも効果が確認されております。実際使用した統計ではそこまでの有効性ではなかったですが、それでも今までの抗癌剤の奏功率を考えると本当に素晴らしい。現在では当科だけでなく、肺癌、大腸癌、腎臓癌など他科でも使用されるようになり、多くの方の命を救った、延命したと言えます。
なお今年の8月から癌関連遺伝子のBRAF遺伝子も保険内で行うことができるようなりました。根治不能なMM患者に対してになると思われますが、臨床統計のデータを集めるために各大学病院では保険適応外でも自腹で全てのMM患者さんのを調べていると思われます。従いまして基本的にはMM疑いの患者さんは大学病院にご紹介させていただき、癌関連遺伝子の検査を薦めております。

2018年9月28日

ご高齢の方の医学部受験につきまして

医学部受験のためにアナウンサーの方でNHKを退職されるとの報道がありました。また近年学士編入やご高齢の方の医学部受験がニュースになっております。志は非常に立派で、いくつになっても勉学を志す姿勢など尊敬いたします。
実際にお坊さんになってから医師になり、現在僧医として働いている方や同期でも学士編入されている人などいらっしゃり、特に同期の方は医学部時代からあまり遊ばずに勉学に励み優秀な方が多く、社会経験も豊富なためウィットに富んだジョークなども上手で良く一緒にいました。年齢的に体力的なものを心配される方がいらっしゃいますが、以前に比べれば今の研修医は労働時間は短く給与は多くなり、気力や体力がそれほどなくとも勤務する分には問題ないかと思われます。その分以前の医師より勤務時間も短くなり、経験などは不足しがちになります。患者さんのことを考えて医師として努力をすればするほどブラックな環境になりがちであり、折角元アナウンサーという経歴をお持ちなので、医師になり医療機関、大学病院勤務医のブラックな労働環境を是非体験レポートして欲しいものですね。

2018年9月27日

妊婦加算のSNS炎上につきまして

今年の診療報酬改定で妊娠中の方に加算されるようになりました。まずこの2年毎の診療報酬改定ですが、現場の意見はほぼ反映されておりません。中央社会保険医療協議会が国が決めた予算内に抑えろと言われ配分を変えるくらいです。おそらく減少する産科、小児科医療に歯止めをかけようと加算をとるようになったのだと思われます。加算をとらなくても小生は以前から全ての既往歴、併用薬など詳細な問診を全ての方にとるようにしており、妊娠中、授乳中、透析中、小児など細かな調整をしております。その為問診表など記載するのも他院より大変になる可能性があるため、事前に自宅などでプリントアウトして記載できるようにしております。
某マスメディアは医療機関には事前に伝えていると記載しておりましたが間違っております。私たち医療機関にも1ヶ月前のある日に聞きに来いと場所と日時を指定され初めて聞かされる事が多く、なおかつ4月1日以降もどういった案件で算定できるのかなど詳しい事は不明です。例えば4月1日からダーモスコピーという検査の算定基準が変わりましたが、4月前から相談しておりましたが回答が無く、どういう案件で算定できるのか?算定できないのか?の詳しい回答を得られたのは今月の初めになります。

2018年9月15日

広がる時間外救急受診における選定療養費の算定

以前のコラムでも記載しておりましたが、徐々に全国の大病院でも算定されるようになって来ました。公費負担の方や入院になるような重症の方にはかかりませんが、以前から日本に非常に多い軽症の方に算定されるため、国公立病院などのデータでは算定後より軽症割合が減ったとの報告があります。制度立案時に勘案された重症患者さんの受診控えについては思っていたより影響が無く、2009年の論文で軽症患者数は減ったが、重症患者(入院割合)は有意差なしとの論文が出ており、まだ母数が少ないですが取り合えず安心といったところでしょうか。もちろん、徴収する全ての病院が受診控えをしないよう呼びかけたり重症度に応じて金額に差を出したりして努力した結果とも思えます。救急車の不適利用も減少したというデータが出ると喜ばしいですね。
しかしながらこれは本来ならば制度の欠陥によるものを例外的に自費での徴収として各病院にさせているものであり、夜間救急の保険点数を高くすれば良い話です。『夜間救急の時間帯における処方、処置や検査には通常の点数に1.5を乗ずる』などにすれば良いのです。昨年の国民医療費は前年より減少したという奇跡がありましたが、国民医療費に含めない自費分を入れたらどうなるのでしょう。

2018年9月14日

遠隔診療の本来の方向性

当院では病理組織は『札幌皮膚病理』と提携して大学病院でも組織係を何年も担当していた私とのダブルチェックをしております。遠隔病理診断分の費用は頂いておりません(通常組織標本結果書作成料金保険適応分のみ)。本来の遠隔診療はこのような組織のチェックや画像診断のような、高次や専門の先生の知見を得られたりして詳細に分かる方向で進んでくれるのが良かったのですが、日本は詳細に分からない方向に遠隔診療が進みそうですね。

2018年9月13日

2017年の当院での新規皮膚悪性腫瘍の統計
疾患名             人数 他院紹介  当院手術       術式          _
BCC              3人  0      3   悪性腫瘍切除術+全層植皮術×2、V-Y flap arrengement
MM               1人 自治1人    0   
SCC              2人 しもつが1人  1   悪性腫瘍切除術+有茎皮弁術
Bowen、AK、Pagetなどその他  2人  0      0

今のところ開業以来、当院で切除術を施行した患者さんの生存率は100%になります。リンパ節郭清が必要な場合やご希望がある場合には大学病院などへご紹介させて頂いております。

2018年9月6日

東京医大の不正入試、文科省の不正に発した医学部入試に関して

やはり避けては通れない話題だと思います。問題点は大きく分けると3つに分けられると思います。
1.不正入試:助成金受領のための文科省役人への見返りによる東京医大不正入学はもちろん犯罪であり賄賂を渡した方も受領した方も罰せられるべきでしょう。その不正の背景として医師になるには男性の方が喜ばしいとの東京医大の考えの下に女性志願者への一律の減点、浪人生への減点なども非公表で行っていたことも話題になっております。
2.女性志願者、浪人生への減点:その後の追記調査で他の医学部ではそういった措置はしていないとのことでしたが、しているとは言えないでしょう。私立なのか国公立なのかでも変わると思いますが、私立なら非公表である程度の操作をしても仕方ないかと思います。女性に限らず男性でも看護学校入学者など男子学生がなぜ毎年偶数人入学するのかなども考えると、教育上や内規などで公にはしない理由もあるかと存じます。卒業後その大学病院に残るかどうかを調べたマッチングでは残念ながら女性合格率が高い医学部ではマッチング下位であり、大学病院に残らない方が多いといったデータもあり、男性合格率を上げて将来働ける医師を確保したいといった大学の思惑も分かります。
3.女性医師が増えるのは迷惑なのか?:過去の大学病院勤務医の環境では男性女性を問わず違法状態であったと思われます。働基準法通りに働けば全ての病院は倒産すると思われます。現在は徐々に改善してきているとは思いますが、その分医療の方にしわ寄せが来ています。例えば、昔は夜間帯は全ての科の先生が当直なり宅直なりしておりましたが、現在の大学病院では各科当直はしておらず、外科系○名、内科系○名、場所により救急科で対応といったものになっております。救急車の搬送時間も毎年長くなり悪化の傾向が見られます。皮膚科は一番女性医師の比率が高い科であり、現在大学に入学する半数以上は女性である以上、さらに皮膚科では女性医師が増えてくると思われます。全ての男性、女性医師が労働基準法通りに働いてもやっていける診療報酬体系に国はしてもらいたいものです。

2018年8月28日

疥癬の正しい治療法

以前大学病院にいた時に上都賀総合病院での疥癬の患者さん、職員への大量感染を外来で診断治療したことがあります。薬疹かどうかを疑って相談されましたが、疥癬じゃないですか?と小生が伝えた記憶があります。後日新聞にも載りましたね。診断は角化症型など難しいこともあり、疥癬虫を顕微鏡で見つけるのですが、これまた患者さんの痒みが強いところにはいない事が多く、疥癬トンネルなどの先端部(皮疹や搔痒感はなし)などから採取した検体で発見します。そして治療は外用剤と内服になります。ストロメクトールを体重換算で一度内服して、1w後に再度少量内服するやり方が薦められますが、添付文書やガイドラインでは当時ストロメクトールの正しい飲み方が間違っており、今でも『1-2週後』と記載されておりますが、1wですのでご注意を。理由は下記のような疥癬虫の生態サイクルのためです。添付文書は間違っている可能性も考えましょう。
卵→3-4日→幼虫→2w→成虫→10-25個の卵

2018年7月11日

Q&A 実際に相談された医師からの質問に対して小生が行っている返答を載せています。詳細はぼかしています。

Q1. 成人男性で菓子パンを食べた後、全身のしびれが出て、視界が白くなったことを相談された。菓子パンは食べないように指導して、IgEは卵黄-、卵白-、小麦で陽性なのだが、ラーメンを食べたときには大丈夫だったとのこと。食物アレルギーなのでしょうか?
A1. 食物アレルギーの中には食物自体のアレルギーを呈する方(パンのグルテンや添加物など)以外にも食物依存性運動誘発性アナフィラキシーなどがあり、大人の場合は小麦、海老で後者が多いです。検査で陽性にでても運動をしなければあまり症状が出ないこともあり、食物の加工、体調によることもあります(コラムで前述あり)。
具体的には小麦のIgEで陽性とのことで、次にω-5-グリアジンを測定します。これが高値なら小麦による食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの可能性が高いです。陰性だとしても『茶のし○く石鹸』のようにグルパール19Sの抗原でプリックテストを行い、陽性の場合にはやはり食物依存性運動誘発性アナフィラキシーが疑われます。疑われた場合には負荷試験を行って許容量を知っておくのが良いと思われますし、寛容療法など行っている施設もあるのでアレルギーの専門家の先生をご相談ください。
簡単にできる指導としては、 『食事は良くかんで、落ち着いてゆっくり食べるようにしましょう』ということになります。

2018年6月22日

ダイオキシン中毒 九州大学皮膚科古江教授のご講演を聞いて

先日の日本皮膚科学会で賞を授与された内容でしたが、ご講演をたまわりとても勉強になりました。以前ICUにいたときに中毒症の方は多く見ていましたが、急性のものが主体で、慢性砒素中毒や慢性のダイオキシン中毒の方はみた事がなく教科書上でしか知っておりませんでした。ウクライナの某大統領のダイオキシン中毒の診断加療などにも寄与されたと伺い尊敬いたします。カネミ油症から原因特定、確かに特徴的な多発面ぽうや塩素ざそう様がんぼうは親脂性な配置分布であり、そこからの排出を促す、代謝される作用機序の薬剤が治療薬になりえるといった考え方は皮膚科ならではで素晴らしいと感じました。
小生も抗癌剤の血管外漏出でのDMSOの効果など論文を作成中であり、ご参考にさせていただくとともに、臨床に即した考え方など見習いたいと思います。

2018年4月26日

生姜ラーメン・・・ショウガの作用


ここ大平町の有名ラーメン店『小三郎』さんの生姜ラーメン、美味しいですよね。私も大好きでよく食べたりしております。
よく生姜を食べると体がポカポカすると言われますが、体温を上げたりはしません。巷で「体を冷やす食べ物」とか「温める食べ物」という言葉がよく聞かれますが、実際に検証されているものはほとんどないのです。例えば、唐辛子は確かに体温を上げますが、体温が上がり汗をかいた後は、体温が下がります。生の生姜も、言われるように体温を上げるわけではありません。同様に、「体を冷やす食べ物を食べると冷え症になる」というのも根拠のない話です。もちろん、アイスクリームなど冷たいものをたくさん食べて、内臓を一時的に冷やして、下痢やお腹が痛くなることはありますが、冷え症の原因ではありません。それぞれ温受容体、冷受容体に作用して暖かく感じる、寒く感じるのが主症状です。
ショウガ科ショウガの根茎であり、生のショウガを「生姜(しょうきょう)」、蒸して乾燥したものを「乾姜(かんきょう)」といい、生姜の皮を除き乾燥処理をしたものを「乾生姜」といい、漢方で用いるのはこの「乾生姜」です。乾生姜は体を温めるのではなく、胃腸の働きを整える作用が主目的です。他にも胃内貯留(胃の中がチャポチャポする)、坐骨神経痛、腰痛、夜尿症、四肢の冷感、感冒、妊娠中のむくみなどに使われたりします。
生姜の成分にはジンゲロールとショーガオールがあり、前者はTRPA1冷受容体を刺激して清涼感を感じさせます。メントールやジンジャーエールなどが分かりやすいと思います。後者はTRPV1温受容体を刺激して、ポカポカする気がします。料理によく使う新生姜や生姜にはジンゲロールが多く含まれ、漢方によく使う乾生姜にはショーガオールが多く含まれます。
漢方薬でも生姜をよく使います。例えば風邪などによく処方される『葛根湯』などに含まれております。そんなことを考えながら生姜ラーメンを食べていると、なんだが熱くなってきました。

2018年4月25日

ゴム皮膚炎は植物の中では別


一方ゴムの木から取れるゴムはラテックスを除き、イソプレンを主成分としておりイソプレン自体でかぶれる事は少なく、加硫促進剤、酸化防止剤などによる皮膚炎が多いです。
1.加硫促進剤・・・テトラミン類、アニリン類、サルファイド類、グアニジン類、サルフェナミド類、カルバメート類など
2.酸化防止剤・・・パラフェニレンジアミン類、ナフチラミン類、ハイドロキシノンモノペンチルエーテルなど
3.嚼解剤・・・・・チオβナフトール
4.粘着剤・・・・・フェノールレジン
したがってゴム皮膚炎の疑う場合には、採血では診断できず、その製品自体でのパッチテストや成分でのパッチテストが有用になります。一見同じゴム手袋のように見えてもじつは異なりかぶれを起こさない可能性があるということですね。
もちろんその症状は実はゴム皮膚炎でなくて汗によるものであることもあり、お気軽にご相談下さい。

2018年4月24日

植物による皮膚炎・・・シイタケ(皮膚炎)を添えて


新緑が深くなるこの季節、ガーデニングや山菜取りに山へ出かける事も。植物による皮膚炎に注意しましょう。
1.機械的刺激・・・ヤマイモ、アロエの針状結晶
2.化学的刺激(一次性刺激性接触性皮膚炎)・・・ニンニク、タマネギ、カラシ、ピーマン、ホウレンソウ、イチジク、パパイヤ、パイナップル、トウダイグサ(ハツユキソウ)、ミドリサンゴ
3.アレルギー性接触性皮膚炎・・・ウルシ科(ウルシ、ハゼ、ツタウルシ、マンゴー、ヌルデ)、イチョウ科(イチョウ、ギンナン外種皮)、シダレヤスデゴケ、ゲッケイジュ、サクラソウ科(サクラソウ、シクラメン)、キク科(キク、レタス、ダリア、タンポポ、ヨモギ、ブタクサ、ヒマワリ、マーガレット、アーティチョーク、チコリなど)、ユリ科(ユリ、アルストロメリア、チューリップ、ニンニク、アロエ)、シソ、スイセン、カクレミなど
4.光接触性皮膚炎・・・パセリ、セロリ、オランダバウフウ、イチジク、レモン、ライム、ベルガモット、ハナウド、アカザ
5.シイタケ皮膚炎・・・シイタケ摂取による中毒疹
したがって、植物によっても症状が出る時間も異なり、メインの症状の部位、深さも異なります。皮膚科医はそれを診て判断します。

2018年4月20日

定期予防接種により減少する水痘患者、そして増える帯状疱疹の患者


水痘は2014年10月1日から定期接種対象疾患となり、生後12から36か月に至るまでの児を対象に2回の定期接種が開始されました。定期予防接種になる前から任意でも予防接種を薦められ、接種率の高さから図(国立感染症センターより引用)のように水痘の患者数は徐々に減少して予防接種の有効性が示されております。
しかしながら自然に高い抗体価を獲得できる水痘患者と異なり、ワクチンでは低い抗体価しか獲得できないため、水痘患者がすくなくなるにつれて今後は帯状疱疹の患者さんはある程度増えるようになると思われます(ある程度増えると今後は抗体価が高くなるので平衡プラトーに達します)。それまでの間は現在Zostavaxの高齢者予防投与はできますが、数年しか抗体価を維持できない可能性を考えると何度かの接種、または高力価での予防接種が必要になる可能性があります。


2018年4月13日

今度は輸入感染症になった『はしか(麻疹)』


朝日新聞によると沖縄県で麻疹の感染が広がり10日時点で患者は計38人に上ったそうです。国内のはしかは予防接種の普及で「排除状態」とされているが、今回は台湾からの旅行者が感染源の「輸入はしか」だったとの記載がありました。
以前は日本が予防接種などあまりしないために『はしかの輸出』国と指摘されていると2014年3月5日の日記でも記載しました。現在は1歳時と小学校入学前の2回接種が定期接種となっており、95%以上の接種率があり2006年度から施行されております。それ以前の方にも予防措置として5年間ワクチン接種2回目を定期接種とし、現在28歳より若い方であれば皆さん2回接種の機会がありました。お陰で現在日本は麻疹排除状態にまで感染が少なくなり予防接種の有効性が証明されております。
しかしながら28歳以上の方は1回しか定期接種をしておらず、今後麻疹患者が少なくなるにしたがい徐々に抗体価も下がりやすく、感染の可能性も増えて行きます。今回沖縄から広がった麻疹患者さんの内訳も報道では38人中の12人はワクチンの接種歴が「なし」あるいは「1回」、23人は打った記憶がないなど接種歴が「不明」だったとのことですので、公衆衛生の観点からも合併症の予防の観点からも現在28歳以上の方は任意接種でも麻疹の予防ワクチンをうつべきだと思います。

2018年3月20日

ジェネリックにするとかえって高くなる・・・4/1からの薬価改定


4/1から診療報酬体系が変更になり、一部薬剤の薬価が変わります。殆どの薬剤は発売後から徐々に薬価が下がるのですが、何故か薬価が高くなる薬があります(原材料費高騰などのためとのですが他国ではもっと安価です)。
例えば、デキサンなどリンデロンVGの後発品(そもそもリンデロンVGも後発品ですが)が先発品と同額まで高くなります。
こうなるとジェネリック希望の方に後発品を処方しても、後発品加算やら薬局での加算でかえって医療費は高くなります。
保険証に『ジェネリック医薬品希望』とありますが、より高額になって本当に宜しいのでしょうか?
『ジェネリック医薬品希望』ではなく『安価な医薬品希望』と書き直して頂いた方が宜しいのでは。
国・政府は安価な医療を提供したいのか? 高額になっても良いのでジェネリック医薬品を普及させたいのか?
どこからか献金をもらっているのでしょうかと疑いたくなる方針です。

2018年3月9日

医療機関のHPの規制2 ・・・ 患者体験談も禁止、雑誌への広告料も禁止

今年の6月1日から施行が見込まれるとのことですが、さらに規制が厳しくなります(当院は最初から問題ありませんが)。
まず患者さんの体験談も禁止となるようです。広告可能な範囲であろうと認められないとのことです。
次に新聞、雑誌、出版、テレビ、放送物についても広告料を支払い患者を誘引しようとしたものについても広告内容問わず禁止となります。さらに虚偽広告の場合は特に、法6条の5第1項により医療機関だけでなく、ダイレクトメール、マスコミ、広告代理店、いわゆるアフィリエイター、患者又は一般人等、何人も広告規制の対象とされるとのとで注意が必要です。つまりテレビCMも今までどおり『クリニック名を連呼する』ようなものにならざるを得ないことになります。

従いまして、『今度日本の名医図鑑を出版するにあたり、そちらの医院を載せませんか?』など依頼があっても、医療機関側が広告料(名目問わず)を支払って刊行した場合には、その刊行物は規制対象に当たるようになり、さらに名医が虚偽?である場合には出版元も規制されるようになるということになります。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000192249.pdf

2018年3月8日

あえて今書こう、アビガンであると!


先月新しいインフルエンザ治療薬、バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)の製造販売が承認されました。イナビルのように1回投与のみで効果があるのでこちらも日本で流行るでしょうね。これで日本で使用できる抗インフルエンザ薬は、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタの4種類になります。。。。とお思いでしょうが、実はもう一種類あります。アビガンという薬です。もともとエボラ出血熱で効果があった件を知っている方は知っていますが、T-705は開発段階から私も気になっていて、この構造式、作用機序ならRNAウィルスならほぼ全てに効果があるのではないかと考え汎用性が高いと考えております。現に最近SFTSにも有効とのデータも出て、RNAウィルスであるSFTSのウィルスにも確かに効くのではないかなと考えています。ただ、催奇形性があることが動物実験で分かり、妊娠可能な年齢の女性には処方できませんし、そもそも日本では保険処方できません(災害時など緊急時のみ処方できるようになると思います)。

2018年1月22日

明けましておめでとうございます


皮膚悪性腫瘍ガイドラインも新しくなり、現在第2版にオプジーボを加えたものが出ております。皮膚科でよくみるSCC、BCCなどはほぼ変わりはありませんが、MMやCTCLについてはまとめ直しが必要になります。正直ガイドラインは最低限のものなので大学時代でまとめた内容で前者ほぼ問題ありませんが、当時無かった後者の新しい抗癌剤については臨床経験が不足しており研鑽のし甲斐があります。後悔しないためにも今まで以上に準備を怠らないように継続したいと思います。

2017年12月4日

サンタが病院にやってくる!


イギリス周辺の病院では毎年サンタがくることが多いそうです、
2015年のクリスマスに小児病棟に勤務していた職員186人を対象に、サンタクロース来訪に影響する因子を後ろ向き観察研究で検討したところ、サンタ来訪はイングランドの病棟の89%、北アイルランド100%、スコットランド93%、ウェールズ92%で確認されました(Park JJ et al. Dispelling the nice or naughty myth: retrospective observational study of Santa Claus. BMJ. 2016 Dec 14;355:i6355. doi: 10.1136/bmj.i6355.)
良い子にしていないからサンタが来なかったのではなく、どうしても感染症の観点でサンタが行けなかったり、プレゼントを持ち込めなかったりして、夢の中でしか逢えない可能性もあります。そうそう、煙突がないから かもしれません。


2017年11月14日

経鼻インフルエンザワクチンは来年以降か


原則的に副反応なども考えてインフルエンザワクチンのみで受診されるのではなく、病状など良く分かっている普段かかりつけの先生に予防接種など依頼して頂いた方が良いと考えます。12月中旬以降にインフルエンザ入荷できるかどうか不明ですが、当院スタッフなどは全員今年も接種済です。
来年日本で認可される可能性がある経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)は、今年は薦められないといった米国CDCの報道もあり日本でも現行の不活化ワクチンの注射をするところが多いかと思われます。海外からの輸入品であり、生ワクチンなので保存温度の関係もあり、チルド室保存などが必要になることもあり、今後の課題です。

2017年10月26日

皮膚科専門医試験より


問題8. 薬剤性光線過敏症に特に注意が必要な降圧配合剤(商品名)はどれか?3つ選べ。
1. エカード
2. ミカムロ
3. ミコンビ
4. プレミネント
5. エックスフォージ

正解 1.3.4。まず商品名のみを問題に出すことはいただけませんが、処方種類減少、医療費削減を掲げ、最近流行の配合剤への理解や光線過敏症を生じやすい成分、薬剤、構造式の知識を問う問題ですね。エカード=カンデサルタン+ヒドロクロロチアジド、ミカムロ=テルミサルタン+アムロジピン、ミコンビ=テルミサルタン+ヒドロクロロチアジド、プレミネント=ロサルタン+ヒドロクロロチアジド、エックスフォージ=バルサルタン+アムロジピンなので、ヒドロクロロチアジドが光線過敏になりやすいのでそれが含まれる薬剤を選べば良い。他にも有名な光線過敏症を生じやすい薬剤としてはニューキノロン系抗生剤、フロセミドなどの利尿薬などがあります。


問題47. 近年、水疱性類天疱瘡を誘発する可能性が高く示唆されている糖尿病治療薬はどれか?
1. biguanides
2. sulfonylureas
3. thiazolidinediones
4. α-glucosidase inhibitors
5. dipeptidyl peptidase-4 inhibitors

正解 5. DPP-4阻害薬 だと思います。まだ作用機序は分かっておりませんが、薬剤性BPの情報が多数寄せられ、テネリアなど添付文書にも記載されるようになったり、ブルーレターもありました。画期的といわれる2型糖尿病治療薬でしたのでその分衝撃も大きかったですね。

最近はこのように他科の疾患や他科の薬でも最新の知識を良く知るように皮膚科専門医では求めております。

2018年10月25日

水痘帯状疱疹ワクチン による帯状疱疹の予防接種

一昨年に厚労省に追加承認された帯状疱疹ワクチンのZostavaxは50歳以上の方の接種適応があります。まだ定期接種化もされておらず、自治体や国からの補助金もありません。水痘ワクチンもWHOで定期接種をするよう薦められてからも日本では10年以上任意接種のままでしたので、帯状疱疹ワクチンも時間はかかると思いますが、帯状疱疹の予防として唯一になりますので早く定期接種化して欲しいものです。当院で接種できますので御希望の方はスタッフにお声かけください。

https://medical.mt-pharma.co.jp/di/file/prescribe/pdf/bsi_yoshin_th.pdf

2018年10月18日

獨協病院の入院の子に星降る夜をプレゼント・・・移動型プラネタリウム

獨協医大病院とちぎ子ども医療センター病棟で13日、「病院にプラネタリウムがやってくる」が開かれ、入院している約30人の子どもたちが楽しんだそうです。この企画を全国展開している山梨県の一般社団法人「星つむぎの村」が14日、大田原市で開催される「星旅祭」に参加することから、同祭実行委員が橋渡しして実現。今までも浜松医大、札幌医大などでも開催しており、県内での開催は初めてだそうです。
寄付を募っていますが、無料で全国でプラネタリウムを開催し、星の説明などをしてくれます。海外ではピエロを雇っている病院もあり、血液疾患などで長期入院を余儀なくされる子供たちにとってとても素敵なイベントだと思います。

2017年10月17日

ホスピタルイン獨協医科大学 来年1月11日よりプレオープン・・・メガホスピタルへ

栃木街道を北上して行きますと以前は獨協医科大学の木々が見えていたのですが、今は目前に新しい大きな建物が現れます。来年からオープンする東横インのホテルです。獨協医科大学の敷地内に建てられており、大きな新しい建物は『また獨協の新しい病棟が増えたのかな?』と感じさせるような似たようなつくりになっており、統一感を持たせたのだと思います。
来年の受験シーズンに間に合わせるようにオープンするようで、患者さんのご家族だけでなく受験生も利用できますね。獨協医科大学受験時は宇都宮で宿泊し電車でおもちゃの町駅で降りて雪の中歩いた覚えがあります。獨協は今ではコンビニもスタバも施設内にあるのでとても便利です。研修に行った東海大相模原病院ではマックも入っていたりしてびっくりしたことがあります。
海外ではメイヨークリニックなど欧米ではホテル隣接も多く、日本でも広がって行くと良いですね。ただ、獨協の敷地内とのことで、全面禁煙になりますので通常のホテルとは異なりますので、ご注意を。

2017年10月13日

一口でシミと言っても。。。。


シミと言ってもできる要因、場所、年齢などにより色々な種類があります。原因による分類では
1)色素細胞メラノサイト異常によるシミ
2)角化細胞ケラチノサイト異常によるシミ
3)その他
に分けられます。
1)は肝斑や雀卵斑などがあり、肝斑は基底層のメラニンが増加し、真皮メラノファージが主な病態、雀卵斑は基底層のメラニン産性能が増加しているのが主な原因です。したがって、ユーメラニンでなくフォウメラニンへのメラニンの分化に対して効果があるVitCやトラネキサム酸内服やハイドロキノン外用が効果がありますが、肝斑は出力の強い色素レーザーではメラノサイトを刺激し禁忌になります。出力の弱いトーニングでは再発率も高く、時間もかかり費用も高額になりますので、肝斑だけなら内服など安価な加療で十分です(したがって肝斑でレーザートーニングのみを薦められる医師や医療機関に関しては疑問符がつきます)。
2)の代表例としては老人性色素斑や脂漏性角化症があります。シミを治療するには角化細胞が原因なので、物理的に角化細胞を除去してあげることになります。
3)の代表例としては炎症後色素沈着などがあります。一時的なものであり自然に消退する可能性がありますが、早く直したい場合や繰り返している場合などアレキサンドライトレーザーなど色素レーザーが良い適応になります。
異常より一口にシミと言っても、原因も部位も異なるため的確な治療法も異なっており、当院ではきちんと診察を受けて適切な加療を薦めさせていただいております。

2017年10月11日

今年からセルフメディケーション税制


高額療養費制度の上限額の引き上げなど個人に負担してもらい、増加し続ける社会保障費を抑制しようと国は考えております。
一方で医療費控除など年間でかかる医療費の個人負担分を軽減しようという税制もあります。ただ医療費控除は年10万円以上かかった場合に利用できるものであり、日々の健康維持のためというよりは保険的な意味合いが強くなっております。
このたび政府は今年からセルフメディケーション税制というものを打ち出し、日ごろから健康維持を心がける人にもより小額から優遇しようとしております。具体的には「健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人」として、定期健康診断などを受けている人が、1年間で、市販薬(要指導医薬品および一般用医薬品)のうち、医療用から転用された特定成分を含む医薬品を年間1万2000円を超えて購入した際に、1万2000円を超えた部分の金額(上限金額:8万8000円)について所得控除を受けることができる制度です。医療費控除かセルフメディケーション制度のどちらかしか利用できませんが、家計を一とする人を合算して計算できるので、市販の風邪薬や湿布、ビタミン剤など年12000円以上かかる可能性があるかもしれませんので、ご確認してみてください。

2017年9月8日

うさぎ島に行ってきました。


2017年9月8日 

うさぎ島に行ってきました。


2017年6月20日

アトピー性皮膚炎の方に対して鶏卵アレルギー発症予防に関する提言

日本小児アレルギー学会はADの方に卵アレルギーなど生じしにくくするために、生後半年からの少量の加熱全卵粉末の摂取を推奨するように公式発表しました。つまりアトピー性皮膚炎の診断(皮膚科医は一度の診察で可能、他科は2ヶ月間の経過観察が必要)をうけた段階でスキンケアーなどを覚えたほうが良くなり、生後6ヶ月以降はスキンケアーに食事指導を加えるようになると思われます。自己判断で食事制限をしないようにしましょう。離乳食開始も以前は遅いほうが良いというデマが流れておりましたが、この通り6ヶ月を目安として、正しい医学知識を身につけてもらいたいものです。

日本小児アレルギー学会http://www.jspaci.jp/modules/membership/index.php?page=article&storyid=205

2017年6月19日

ダーモスコピー道場のススメ


以前では肉眼(拡大鏡)で診断するため経験が重要視されていましたが、今はダーモスコープというものがあり若い皮膚科医でも診断精度を上げることができます。皮膚科学会でもダーモスコピーの講習会を開いたり、カシオのサイトでも訓練を積むことができます。小生の場合、診断はほぼ間違わないのですが、個々の所見名が難しいです(というか意味が分かっていれば良いのでは?と思うのですが)。
『カシオ』、『ダーモ』で検索してみてください。

2017年5月31日

虫除け新世紀 in 2017(再掲)


おススメの虫除けが分かりづらいとのご指摘を受け、画像を載せます。
・赤ちゃん用(左の製品など) :イカリジン含有製品が良い。イカリジンなら衣服やチャイルドシートなどにも気軽に塗れます。
・小児の肌用(中央の製品など) :10%までのDEETなら小児に使えます。
・大人の肌用 :30%までのDEETを今年から購入することができます。敏感肌の人は避けましょう。
・空間忌避剤(右の製品など) :ピレスロイド系の濃度が高いものを選びましょう。


2017年5月30日

遠隔診療の落とし穴 3 - 採算性


送料無料や即日配達が見直されています。医療機関でも送料無料をうたっている遠隔診療所がありますが、選定療養費の予約料で徴収していたりしており、皆さんが負担する金額的な負担は通常受診するときより高くなるのが一般的です。遠隔診療が流行るためには遠隔診療での採算が取れなければ広がりません。安価で遠隔診療をするためには
1. 郊外、ビルの一室、倉庫の一室で開業 : 看板すら掲げない 往診専門にするなど
2. スタッフは最小限のみで対応 : 医師のみのこともあるかも
3. SNS,Skypeなどで会話 : 実は医師もAIだったりして!?
4. 電子カルテはクラウド型で安価なものを利用
5. Spikeなどでクレジット決済
などの流れになると思います。ただのショッピングサイト、薬外来になるような匂いがプンプンしますが。。。。国は本当にこれを求めているのでしょうか?


2017年5月24日

遠隔診療の落とし穴 2 - 安全性


「ランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)」の感染事例が大きなニュースになっております。
特に医療機関は重要なデータを扱っていることもあり、脆弱なシステムを狙った攻撃、個人情報流出に至るまでサイバー犯罪者の格好の標的になっています。病院や医療関連機関の個人情報流出に関するトレンドマイクロ社のリサーチペーパーでも、金融関連の情報に並び、患者の重要な個人情報が、依然としてサイバー犯罪に最も利用されるリスクがあることを示しているとのことです。
Dissecting Data Breaches and Debunking Myths(英語情報)

クラウド型の電子カルテなどは外出先、別医療機関でもカルテを見ることができる、保存しやすいといった利便性がありますが、その分外からの脅威に脅かされる可能性があり、注意が必要です。当院では電子カルテはネットワーク接続しておらずクローズな環境下で利用されています。利便性をとるか、安全性をとるかということですね。
問診は患者さんの手間など減らすために、ネットで問診をとっても良いかどうかを当院開業時に厚生労働省に問い合わせましたが、法律やら個人情報の観点で難しいと当時は言われました。これだけクラウドが流行っている今では変わっているかもしれません。遠隔診療が本格化する場合には、その安全性など暗号化、セキュリティがさらに求められるようになるでしょう。

2017年5月18日

せき止め薬「コデイン」小児への処方制限へ


厚生労働省は16日、せき止め薬などに使われる「コデイン」と呼ばれる成分を含む医薬品について、小児への処方を制限する方向で検討すると発表しました。ようやくと感じますが、日本では市販品にコデイン含有製品が多すぎて困ります。必要ないですし、逆に気管支喘息の方には危ないですし、大量購入され悪用される可能性があるからです。外国では咳を止めるためにはリン酸コデインよりデキストロメトロファン(メジコンRなど)が市販品では売られており、医師も処方をすすめております。
そもそも『コデイン』を市販品に採用しつづけていることが間違っているのですが、厚労省は認めないのでしょうね。

2017年5月11日

2017年は虫除け新世紀!-昨年までのものは効果が低いものも多い


今年もこのシーズンがやってきました。最近、虫除けの空間除菌剤が効果がないことを厚生省などから報告されましたが、それでは実際に効果がある虫除けは何なのか?その比較を最近の論文とともにまとめてみたいと思います。
今年の2月に北米での虫除けの比較をした論文 から引用
Efficacy of Some Wearable Devices Compared with Spray-On Insect Repellents for the Yellow Fever Mosquito, Aedes aegypti (L.) (Diptera: Culicidae) Stacy D et all De La Torre Fangjun Shu Immo A. Hansen J Insect Sci (2017) 17 (1): 24.
日本と違いアメリカではヒトスジシマカだけでなくネッタイシマカ(yellow fever mosquito)も繁殖しておりそれをターゲットにしていますので厳密には異なりますが、空間除菌を謳うウェアラブル端末ではピレスロイド系のメトフルトリンが、スプレータイプではDEET高濃度>DEET低濃度>ピカリジン(イカリジン)が効果が高く、シトロネラオイル、エッセンシャルオイルやハーブなどは効果がほとんど無い事が示されました。前述したように日本のヒトスジシマカは北米の蚊より小さくハーブ系でも多少は効果があると思われますが、科学的な論証ではそうなるそうです。
それでは日本の市販化されている虫除けは実際はどうなのでしょうか?空間除菌はピレスロイド系が効くとの事で、濃度もあると思いますが昔からある蚊取り線香やアースノーマットなどは効果があると思われます。スプレータイプですと効果からするとDEETが一番なのですが昨年までで日本で市販化されている虫除けはせいぜい10%から15%までしか入っていないので低濃度でもDEETが入っているムヒなどを購入するか、高濃度のDEETを個人輸入するしかありませんでした。子供に対してはDEETは低濃度までとなって使用しないよう記載があったり、煙やプッシュタイプのピレスロイドを吸い込むと子供なら影響が出ることもあると思いますので、赤ちゃんなどにはピカリジンを、大人ではDEETをなどそれぞれに合わせた使用、購入をお勧めします。
実は昨年から厚労省が30%までのDEETの市販化を認めたため、今年から各社DEETが含まれた虫除けを購入することができます。昨年までの虫除けと今年からの虫除けは全く効果が異なる事が多いので、今年から買いなおすのが良いですね。
当院では海外のさらに高濃度DEETを購入できますので、本気でヤブカ対策などをしたい方などお勧めします。

2017年4月17日

遠隔診療の落とし穴 1- 正確性


内閣、厚生労働省は遠隔診療を広げようと来年の診療報酬の加算を組み込むように取り組んでおります。確かに、僻地や離島など遠隔診療ができるようになれば便利ですし、遠隔で専門家の画像診断を受けられるようになれば診断精度も上がります。
しかしながら遠隔診療では不完全な視診しかできず、聴診、打診、触診などはできません。またご本人が主訴で言わない限り見つけることもできなくなります。
例えば、昨年当院を新規受診された方のうち、悪性腫瘍の方は15人いました(SCC4,MM2,BCC4,その他5)。そのうち6割の9人の方は、自分で気にしてそれを主訴にご来院されましたが、残りの4割の6人の方は他の主訴でご来院され、偶然見つかったものでした。遠隔診療になるとみれる部位も減るでしょうし、ご本人が気にしてない部位は見せないと思います。
個人的には遠隔診療は遠隔診療のみで完結させる診療に代替できるものではなく、画像診断、専門家の意見など補助的に使えるように進んで欲しいものです。

2017年4月14日

イオントフォレーシスの正しい知識

徐々に全国の医療機関で多汗症の治療であるイオントフォレーシスができるようになってきました。ここ栃木県でも、増えてきております。小生が開業する前は県内で施行できる医療機関がなかったため、小生が自分で持ち歩き施行したり、他県に紹介するしかありませんでした。
できる場所や機会が増えてくると、徐々に知識としても浸透し始めますが、そうすると今度は誤った情報が散見されるようになります。例えば、現在は手・足の多汗症に関してはイオントフォレーシスは保険適応ですが、腋窩多汗症に関してはまだイオントフォレーシスは保険適応と認められておりません。専門家の某先生も間違えるくらいで製薬会社が作成した疾患のリーフレットにも間違った記載があったため、訂正を促しそのリーフレットは廃盤、記載が直り改訂されることもありました。いくつかサイトを見まして間違った情報がありましたので下記記しておきます。
・腋窩多汗症に関してはまだイオントフォレーシスは保険適応と認められておりません。
・アメリカなどでは保険適応で自宅で行えますが、医療機器として日本で認可されているものは限られております。
・直流電流と交流電流によって施行方法も異なり、機器も異なります。
・局所多汗症のガイドラインが改定され、外用療法と同等のBと認定されました。

2017年3月14日

キュレーションサイトの閉鎖とFakeニュース


まだエイプリルフールではありません。DeNAが自身のまとめサイト(キュレーションサイト)の閉鎖を発表しました。各種法律違反が疑われる内容を記載し悪質でも検索結果が上位に来るように追及した結果のためです。一時期ステルスマーケティングといった言葉も流行りましたが、有名人、有名サイトが悪質なフェイクニュースを流す風評の流布は困ったものです。自身で正しいかどうかを判断するためにネットリテラシーの論争も専門家が言うからと間違ってしまうこともあるでしょう。ひとつのところから情報を仕入れるのではなく、色々な専門家から何度も話を聞いて判断するのが良いと思います。

2017年1月19日

梅毒患者数の激増!-30年ぶり


一昨年、昨年と倍々に増加しており、ここ栃木県でも一昨年35人、昨年28人の報告があります。国立感染症研究所の報告では特に20代女性など若年層での増加が挙げられております。ここまで増加したのは以前は30年前とのことで、現役医師で梅毒を見たことがない方も多いかもしれません。最初の対応としてHIV同様、梅毒でも皮膚科に来院される方が多く小生は数多く診させて頂いたことがありますが、梅毒が進行すると消化器外科、神経内科や呼吸器内科などとの連携も必要になります。
ここまで最近増加している原因としては、若年層の不特定多数との接触やペニシリンの使用頻度の低下などが考えられるでしょうか。


2017年1月18日

ニセ薬を薬局で販売、奈良県、チェーン薬局名不明


奈良県内の薬局でC型肝炎治療薬のハーボニーの偽物が販売され、患者さんがいつのも薬と形や色が違うと気づいて発覚したそうです。正規の販売ルートからの入手ではないと言われているそうですが、だとしますと非正規での個人入手した薬剤を不正販売したのでしょうか?チェーン店の他の薬局でも同様のニセ薬が確認されているそうで、組織的関与が疑われます。どこの薬局チェーンなのかもメディアは明らかにしておりません。医療機関で同じことをした場合には、保険内のため医師・薬剤師個人の免許証停止処分、薬剤を違うものを認識した上で販売した詐欺行為での刑法処分、会社や事業所に対して保険診療停止処分や廃業などの重い罪に問われます。

朝日新聞より引用

2017年1月7日

獨協医科大学病院でノロウィルスの集団感染


ノロウィルスの新種への変異が昨年確認され、まだ免疫を持っていないためにこのような集団感染のおそれがあります。今回獨協医科大学病院でも200人以上の患者さん、病院関係者の感染が確認されました。ノロウィルスは嘔吐、腹痛、脱水、下痢などの消化器症状を呈することが多く、ワクチンはなく治療法は水分補給、点滴での補液など対処療法になります。吐しゃ物、排便などに対して次亜塩素酸での清掃が必要になります。アルコールは効きません。事前の食器などには90度以上90秒といった煮沸消毒が効きます。
一般で手に入りやすい次亜塩素酸は塩素系漂白剤に含まれますので、ご確認ください。

2017年1月4日

謹賀新年


新年明けましておめでとうございます。寒い日が続きますが、御身体にご留意されご自愛くださいますよう願い、新年の挨拶と代えさせていただきます。

2016年8月3日

諸外国ではどんどん進むHPVワクチンによる癌の予防


アメリカでもHPVワクチンを今までどおり男児・女児だけでなく、成人男性(26歳まで)にまで接種の推奨を決めました。
イギリスなどでも、すでに女児だけでなく、男児にもHPVワクチンの接種を行っております。男性の肛門癌発症にHPVが高率に関わっているためです。

一方日本では、男児どころか、女児にもワクチンは現在接種を勧められておりません。

http://www.cancer.org.au/news/news-articles/boys-join-national-hpv-vaccination-program.html

2016年7月6日

日本の虫除けは効果が低い


先日プロゴルファーの松山選手がヤブカに刺されると危険と判断し南米のリオオリンピック参加の辞退を発表しました。ヤブカ対策として日本にある忌避剤は海外と比べ濃度が低いために効果が低いことが知られています。今まで厚生労働省が低濃度の成分しか認可していなかったのですね。この度、厚労省はさらに濃度の高い成分の忌避剤を企業が作ることをようやく認可し、通常で半年ほどかかる審査を3カ月以下に短縮するとの発表をしました。
現在販売されている日本の商品は、主な虫よけ成分である「DEET」の濃度は12%以下、「イカリジン」は5%以下。今後DEET30%、イカリジン15%までの製品について早くて9月中に承認するとしています。それでも外国ではさらに高濃度の製品があり(濃度が高すぎても持続時間が長くなるだけで効果はあまり変わらないとのことですが)、蚊アレルギーの方などは30%DEETでも少なく感じると思われます。
日本では空間忌避剤も販売されておりますが、国民生活センターに誇大広告は辞めなさいと言われているくらい効かないものです。

2016年6月26日

子宮頸がんワクチン薬害研究班の捏造、マスコミの偏向報道につきまして


テレビの影響力は日本では凄まじいものですね。たとえ間違った内容でも専門家が吟味することなくそれらしく報道されると、詳しくない方は信じてしまいます。詳細は下記のリンク先、WEDGEに載っておりますのでご覧ください。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7080?page=1
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7124?page=1

何を言いたいか分かりやすい方のブログも見つけました。産婦人科医からの視点です。
http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-12174342374.html

上記内容を各社、各人よく吟味されマスコミに関しましては訂正報道をよろしくお願いします。

2016年6月22日

日光暴露による皮膚癌の増加


日本でも徐々に日光暴露による皮膚癌が増えてきました。小生が日光暴露により今後増加する皮膚癌の統計学的検討をとった10年以上前からしても有意に増えているかと思われます。
某有名俳優が自身のインスタグラムで皮膚癌にて切除をうけていることを報告しております。繰り返しており5回切除されているそうです。彼の出身であるオーストラリアでは今では子供は日焼け止めを塗ったりしないと外に出て遊んではいけない『no hat, no play』を学校でも教えられますが、若いときからの日光暴露や日焼けサロンなどでの照射によりこのような皮膚癌が増加します。彼自身も日焼け止めは必要だと訴えており、日本もそうなってくれることを望みます。


2016年3月4日

電子お薬手帳でも代用可、お薬手帳持参優遇へ

4月からの診療報酬改定で、このような見直しが盛り込まれました。今までは、処方する際に薬の説明等をしっかりと受けて、お薬手帳に調剤日や薬の名前、服薬の注意点を記録したシールを貼られると「薬剤服薬管理指導料」として41点の診療報酬が加算され、お薬手帳がない場合の管理指導料は34点だったため、患者は「手帳を持参しない方が支払いが少なくて済む」事態になっていました。薬剤師にしっかりと服薬管理をさせようという国の考えとの間に矛盾が生じていました。 そこで4月からは、薬局に初めて来たり、手帳を持ってこなかったりした患者への指導料を50点に値上げし、原則半年以内に処方箋と手帳を持って同じ薬局にかかった場合の指導料は38点に下げるそうです。薬手帳を持参していたり服薬を理解されている患者さんにとっては、4月から安価になります。
日本薬剤師会も調剤グループ各社も電子お薬手帳の導入をすすめており、現アプリでの互換性の乏しさが問題ですが、ただシールを貼るだけ、QRコードを読み取らせるだけでは管理指導とは呼べませんので、そこもよろしくお願いしますね。

2015年3月2日

最高裁判決で逆転無罪―老齢介護問題2


昨年4月25日のコラムでも記載した問題ですが、最高裁で逆転無罪が確定されました。
最高裁判例では『ある者が,精神障害者に関し,このような法定の監督義務者に準ずべき者に当たるか否かは,その者自身の生活状況や心身の状況などとともに,精神障害者との親族関係の有無・濃淡,同居の有無その他の日常的な接触の程度,精神障害者の財産管理への関与の状況などその者と精神障害者との関わりの実情,精神障害者の心身の状況や日常生活における問題行動の有無・内容,これらに対応して行われている監護や介護の実態など諸般の事情を総合考慮して,その者が精神障害者を現に監督しているかあるいは監督することが可能かつ容易であるなど衡平の見地からその者に対し精神障害者の行為に係る責任を問うのが相当といえる客観的状況が認められるか否かという観点から判断すべきである』としました。1審2審とは異なる判例でこれで確定です。
これが幼少のわが子だったらどうでしょう? 監督義務責任が生じるのか?
禁治産者ならどうでしょう? 監督義務責任が生じるのか?
入院中の方はどうでしょう? 24時間拘束をしないといけないのか?
そして被害者は損害賠償を請求することができないのか?仕方ないので亡くなっても加害者への損害賠償請求を多額にするしかないですね。財産放棄できますので限度がありますが、損害賠償がないよりマシです。


2016年2月25日

昨年はしかワクチンをうたれた方へ

昨年接種された麻疹風疹混合ワクチのある種で麻疹ワクチンの力価が下回り、効果に乏しい可能性あるとのことが発表されました。北里第一三共社製のHF055A番の方は、抗体価の測定、追加の予防接種が必要になる可能性があります。追加の費用は無料になりますので、受診された医療機関等にご相談ください。ちなみに当院で受けられた任意・定期予防接種の方は全員ロット番号が異なるため問題ありません。
このようなことが考えられるために、当院でワクチン接種をされた方は定期・任意に関わらず記録させていただいております。自治体にも以前このような記録を残すよう話をしたことがありますが、定期接種のみ記録に残し、任意接種の記録はいらないと断られました。再考をよろしくお願いいたします。

2015年11月27日

イギリスの病院でストライキ


イギリスの国民医療制度(NHS)は国民が無料で国営病院(一部民間運営移行中)にかかる事ができるシステムですが、その分国の財政も圧迫しておりさらに経営効率化を叫ばれ医療従事者にも皺寄せがきております。イギリスで医療にかかる方はこのNHSの無料かプライベートの高額かの選択を迫られます。日本とは異なり、一般的には同様のシステムを確立している国が多いです。
そんな中、看護師や助産婦を含むNHSのスタッフ数千人が13日、賃金上昇をめぐってストライキを実施しました。
また、BBCは英国の医療関係者たちの労働組合機関となる英国医師会は、12月1日から3回に分けて、イングランド各地の国民医療制度(NHS)の病院において、「ジュニア・ドクター」がストライキを実施する予定であると発表しております。全医師の半数以上にのぼると思われます。
日本では看護師さんが3交代制を獲得した28運動を含めて医療関係者がストを起こした事は記憶にありませんが、疲弊しまくっている現場の職員にこれ以上に鞭をたたいたり、医療費削減をすすめるようなら日本でもストライキに発展するかもしれません。

http://www.news-digest.co.uk/news/news/uk-news/14382-2015-11-20.html

2015年11月18日

口コミよりも信頼性が高いのは先生からの紹介


昨日某TV番組で、都内の皮膚科の先生をご紹介されていました。SjSやWellsかなと思っていたら、別疾患CAPSでした。青少年期発症と考えるとちょっと難しかったかと思います。すばらしい先生だなと思って、ご勤務されている病院をネット検索してみると、口コミが少なくて少なくて。。。口コミの内容も、医院が綺麗でした、対応が丁寧でした、キッズスペースがあります、といった内容です。
結局口コミサイトやランキング本などあまりあてにならないかもしれないのですね。一緒に勤務したことがある先生なら、その先生の人柄や得意分野など詳しく知っていることが多いので紹介しやすいです。幸いなことに小生は栃木県内であれば、東西南北全て勤務したことがあり皮膚科の先生をご紹介承ります。

2015年11月11日

ピーナッツを避けるとかえってピーナッツアレルギーに


重症例も多く、先進国の1-3%の子供たちに見られるピーナッツアレルギーは、ここ10-15年で有病率が3倍になるなど大きな問題となっています(アメリカ)。イギリスの研究では5歳までにピーナッツを食べていた子供の方が、食事制限していた子供よりピーナッツアレルギーを発症するリスクが70-80%も低くなるといったデータがでました。経口での免疫獲得で理論的です。
もちろん、アレルギー反応を起こすことも考えられるので、専門医の指導の下で制限や摂取を考えるべきだと思います。

2015年11月10日

保湿でアレルギー疾患を予防へ


産まれてすぐの新生児の段階で保湿剤を塗っておくと将来アトピー性皮膚炎になりにくいことが分かっています(発症リスク34%低下)。アレルギーマーチといい、アトピー性皮膚炎を発症すると食物アレルギーや喘息など他のアレルギー疾患になりやすいことも分かっているため、生後すぐから1歳くらいまで保湿をすることが薦められます。ちなみに、母胎内でもこうすると子供にアレルギー疾患を発症しにくいなどといったデータもあります。一方、妊娠中、授乳中の母親の食物制限は子供の食物アレルギーやアトピー発症に関係ないこともわかり、食物制限は推奨しません。もちろんそれだけで全てが関係するわけではありませんので、ご参考まで。

2015年10月30日

『今までずっと使っていて大丈夫だったんです。』は間違い


先週、厚生労働省より染毛剤製造販売業者への通達が再度通知されました。
よく診察時にアレルギーについて説明いたしますが、花粉症を例に出して「今までアレルギー症状がなかった人でも徐々に感作されるとアレルギーを発症するものですよ」と伝えています。この『過去にないから大丈夫』といった間違った考えは一体どこから生まれてきたのでしょう。
染毛剤についての詳細は下記記しておりますが、抜粋させていただきます。
1. 酸化染毛剤やアレルギーの特性 について
・酸化染毛剤は、染毛料等の他のカラーリング剤と比べてアレルギーを引き起 こしやすいこと。
・人によっては、アレルギー性接触皮膚炎が日常生活に支障を来すほど重篤化 することがあること。
これまでに 酸化染毛剤 で異常を感じたことのない人であっても、継続的に毛 染めを行ううちにアレルギー性接触皮膚炎になる 可能性 があること。
・アレルギーの場合、一旦症状が治まっても、再度使用すれば発症し、次第に 症状が重くなり、全身症状を呈することもあること。
・酸化染毛剤との接触回数が増加すると、アレルギーになるリスクが高まる可 能性があること。 。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000102309.pdf

2015年10月29日

皮膚科専門医試験にも載るようになりました


毎年皮膚科専門医試験を解いていますが、今年の試験にアクリル人工爪など巻き爪に関することが出題されました。ようやく時代が追いついてきた感じですね。多汗症のイオントフォレーシスも推奨度が上がりましたし、多くの皮膚科で対応できるようになると良いと思います。

2015年10月6日

ノーベル賞受賞おめでとうございます。


大村智・北里大特別栄誉教授らに今年のノーベル生理学・医学賞が決まったそうです。おめでとうございます。
大村先生が開発した抗寄生虫薬「イベルメクチン」は発展途上国だけでなく、先進国や当院でも良く処方する薬です。世界で一番流行っている病気はいまだに感染症であり、死亡者が多いのも感染症です。今回受賞された3人もその感染症と向き合った方々であり、尊敬いたします。

2015年9月9日

AGAの遺伝子検査につきまして


当院では開院当初から検討した結果、施行しておりませんし、薦めておりません。理由は信頼性に乏しいからです。
AGAに将来なりやすいか、AGAの内服薬がどれくらい効く可能性があるか、を調べる(具体的にはレセプターのトリプレット)ために毛髪や血液を採らせていただいて、専門機関に郵送するもので2万から3万円くらいします。この検査、以前小生が調べた時には信頼性が低かったのです。たとえば検査では効きにくい遺伝子配列だったが、実際内服したら効いた(偽陰性)、検査では効果が高いといわれたのに内服しても効かない(偽陽性)が3割だったかな?、もう何年も前のことで忘れてしまいましたが。。。ようするに信頼性が低いです。
以前調べたときから時が経っているので、当時よりは信頼性があがっている可能性もありますが、正直、知ってか知らずかこの検査を薦める医師や医療機関、検査機関も疑わしく思えてしまいます。
最近では郵送で唾液を送れば安価で遺伝子診断をしてくれるところもありますが、その陽性度、特異度(つまり信頼性)に疑問が残りますね。

2015年9月7日

宮城県の石巻赤十字病院が軽症患者に時間外料金算定へ


河北新報によると宮城県石巻市の石巻赤十字病院は2日、休日、夜間に救命救急センターを受診する軽症患者に10月から時間外料金(税込2700円)を請求すると発表した。東日本大震災後、軽症患者が増え、本来の重症患者診療に支障を来しているのが理由。時間外の診療で追加料金を徴収するのは県内の医療機関で初めて。小生が知る限りでは、軽症と重症で分けているのは他に藤枝市立総合病院などもそうですね。
保険診療でも時間外加算がありますが、さらに選定療養費の設定で自費での追加徴収をしますよというわけです。軽症の方がいきなり大病院に押し掛けることで重症の方に時間をさけなかったり、地域のかかりつけ医にも迷惑をかける事となるためでしょう。全ての大病院も同様に舵を切れるようになると良いですね。

2015年7月28日

今年も虫除けが必要です デング熱


ニュースになっていないだけで実は昨年並みに患者さんがいます。東京都感染症情報センターによりますと、東京都では先週までで37人の患者さんが発生しております。必要以上に怖れる必要はありませんが、昨年の爆発的な報告数の増加を考えると1、2ヵ月後が心配になります。今のうちに雨樋の掃除、虫除けなどできることをしておきましょう。
今年6月からデング熱の迅速検査が保険適応になりましたが(233点)、適応条件で入院して集中治療を受けていることがあり、実質スクリーニングでは保険が使えないのが現状です。現場では個人輸入での自費検査になるのでしょう。

2015年4月24日

樹齢1000年以上と言われる福島県三春町の滝桜です。ベニシダレザクラは今が見ごろでしょうか。


2015年4月16日 任命責任があるように、承認責任もありませんか?

厚生労働省の社会保障審議会医療分科会が東京女子医大、群馬大学病院の両病院の特定機能病院の承認を取り消す見通しを立てました。プロポフォールの件と腹腔鏡下肝切除術でどちらも死亡に至った事例ですが、女子医大の承認取り消しは2001年に続いて二度目ですね。
一方、日本医療機能評価機構が認定する病院としても両病院が入っておりますが、こちらはまだ承認が取り消されるなどの見通しすら立っていないようです。サイトによりますと、『医療を見つめる第三者の目。それが病院機能評価です。 病院機能評価は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動 (機能) が、適切に実施されているかどうかを評価する仕組みです。評価調査者 (サーベイヤー) が中立・公平な立場にたって、所定の評価項目に沿って病院の活動状況を評価します。』とのことですが、この評価自体に問題があったということに他なりません。また承認を受けるまでに多額の金額を振り込まないといけなかったり、その承認基準が患者さんや医療従事者の実情と異なっていたりで、最近評価を受けようとする病院は減ってきており、申込金も以前より減額しております。
間違った評価をした評価調査者(サーベイヤー)にも責任があると思いますし、日本医療機能評価機構も承認した責任を負うべきと思われます。責任を負えないのであればそのような評価は意味がないものですし、評価機構もいらないものと思われます。

2015年4月8日 日本のニキビ治療

日本でも今月から『過酸化ベンゾイル(BPO)』が保険適応で使えるようになりました。ようやく日本でも東南アジア並みのニキビの治療ができるようになりましたが、まだまだ先進国のトレチノイン内服などは認められていないので、ニキビ治療に関しては後進国のままです。
右のグラフのように、ようやく今までの保険加療でよくならなかった方でも効く可能性がある方法を保険診療で選べるようになりました。
http://www.obgynnews.com/fileadmin/qhi_archive/ArticlePDF/CT/084020110.pdf


2015年3月17日 仲が良い職場ではないですか?

三重県の上野市民病院で職員の誕生日を祝いFBに写真を投稿したことに対してニュースになりました。わざわざ市議会議員から質問もあったそうですが、暇なんですね。看護師の勤務は二交代か三交代制をしいているところが多く、勤務時間外でお祝いしにくい環境であることは間違いないでしょう。勤務時間内に職場を離れるわけにはいかないので、勤務時間内に職場で行ったことと写真をツイッターやFBなど投稿したことが問題と思われます。微笑ましい光景ですが、立場上公務員であり時間と場所をわきまえろということなのでしょうね。
思い出せば、小生も大学ICUに勤務中にクリスマスだったので、夜勤のスタッフにクリスマスケーキを差し入れたことがあります。当時は時間もなかったので、「皆さんでどうぞ」と一人の看護師さんに渡して自分は帰宅しました(自分は勤務時間外です)。翌日出勤してみると、私と同名の女性からの差し入れと思われたそうです。まあ、私のいかつい外見からはそのようなデコレーションケーキの差し入れは想像できないでしょうが。。。
外見で損も得もしますね。

2015年3月5日 意味のある検査をしましょう―遅延型食物アレルギー

以前から指摘されておりましたが、日本アレルギー学会は、食物抗原特異的免疫グロブリンG(IgG)検査が頻用によっては健康被害を招く恐れがあるとして、非推奨の注意喚起を発しました。同検査を巡っては、日本小児アレルギー学会も2014年に「推奨しない」との見解を示しており、今回日本アレルギー学会もこの見解を支持し、同検査を根拠に食物除去を指導しないよう呼び掛けました。食物抗原特異的IgG抗体は、食物アレルギーのない健常者にも存在するため、食物アレルギー確定診断としての負荷試験結果と必ずしも一致しなく、血清中のIgG抗体レベルは食物摂取量に比例しているに過ぎない―などの理由で、欧米のアレルギー学会では診断的有用性を否定しております。
しかしながら、それを知ってか知らないでか医師も患者さんも、遅延型食物アレルギーが疑われるような場合にIgG検査を行う方が多く困っております。まず症状がないにもかかわらず検査をご希望される場合には保険診療とならず自費診療となります。花粉症によるOASなど症状がある方には保険診療で行えますが、陽性率、偽陰性率など説明してからとなります。以前のコラムでも記載したように検査の意味を理解して行う必要があります。
先日、アレルゲンの検査会社のポスターが送付されてきました。上記のことがあるにもかかわらず、「食物アレルギーが疑わる場合には検査セットがおススメです」みたいなもので、すぐにゴミ箱に捨てました。東京医科歯科大の某教授のコメントも載せておりましたが、この先生はご自分の発言が学会の意に反して使われていることを理解されていらっしゃるのでしょうか?

2015年3月4日 予防接種拒否で4百人逮捕 パキスタン北西部

今年ノーベル平和賞を受賞されたマララ・ユスフザイさんのご出身でもあるパキスタンは人口1億8千万の大国ですが、残念ながら世界のポリオ発生国ワースト3位に入っております(他はアフガニスタン、ナイジェリア)。昨年2014年では300件を超え世界の年間ポリオ発症者数の約8割がパキスタンで発生しており、パキスタンからポリオウイルスが世界に広がるおそれがあるとして、世界保健機構(WHO)からも強く対策が求められておりました。
その最中にパキスタンの警察当局から北西部ペシャワルでポリオの予防接種を子どもに受けさせるのを拒んだとして親ら471人を逮捕したとの発表がありました。予防接種が不妊につながると考えたり、テロリストが反抗を煽る手段としてワクチン禁止を利用されたりしたため、予防接種が進んでいない現状があります。
日本でも前述したように予防接種を受けさせない事に罰則規定はありませんが、積極的に受けさせない行為は違法行為であり逮捕も可能と言われても仕方ありません(予防接種法第九条 予防接種を受ける努力義務)。たとえば麻疹は世界的にも日本は感染症輸出国となっており、WHOから先進国では中国、日本が名指しで強く対策を求められております。

2014年12月25日

温故知新

今年も残すところあとわずかとなりました。スタッフの皆様、棚卸、掃除などお疲れ様です。
今年一年を医学的な総括でみてみますと、IPS細胞での網膜移植に代表される先端医療の進歩とエボラなど感染症の流行があります。まだ感染症は世界的な死因の第一位であることが再確認できました。世界的にも日本が予防接種で大変遅れていることなども周知された年だったかもしれません。
写真はローマのトレビの泉です。学生時代にイタリアに医学研修に行ったときに訪れました。デング熱などを媒介とする蚊を駆除するために将来のこの泉の水を枯渇させる日もくるかもしれませんね。


2014年11月6日

予防接種は義務?権利?


予防接種を受けられない方、お子さんがいらっしゃいます。お子さんでは判断能力が乏しいので保護者の意向でしょう。現在のところ定期予防接種は努力義務であり、受けなければいけないといったものではありません(自治体首長は予防接種を行わないといけません)。罰則規定も1976年になくなっております。ただ受けなかった場合公衆衛生の観点から以外にも、医療関係者は重症化した感染症患者など多数診ているため、受けた方が良いとおっしゃられる方が多いと思われます。私も過去に診た成人水痘や麻疹、脳炎・髄膜炎合併で後遺症を残したり、SSPEになった方など知るにつけ、予防できるものは予防した方が良いと思います。
現在の安穏とした日本では確かに、罰則規定はそぐわないでしょうし、予防接種が義務化される事はないでしょう。ただ、WHOが警告するようなウィルスによるパンデミックになった場合など非常事態の場合には予防接種が義務化されるかもしれませんし、他国から干渉される可能性はあるでしょう。スイスでは予防接種を義務化する法案が何度も議題に上がっては否決されております。日本で先天性風疹症候群が取りざたされ風疹の罹患率が高いことを原因にアメリカなど渡航喚起レベルを上げたことなども記憶に新しいかと存じます。現在でも留学したい人は予防接種を打ってからでないと留学できない国が多いです。鎖国状態に戻るだけでなく、医療費高騰をたてに 自己責任だ、自分が悪いという論争に拍車がかかり、VPDでの加療には保険が使えなくなるといった国の方針を定めるかもしれません。 

2014年9月3日

デング熱の蔓延についての対応


厚生労働省は昨日、地方衛生研究所や都内医療機関に検査キットを配布することを発表しました。8/29の日記に記載しましたが、素晴らしい対応です。これで潜伏していたデング熱の実態が明らかになるかもしれません。
東京都保健医療公社荏原病院皮膚科の中野先生がまとめたデング熱19例の症例検討の論文では皮疹の説明が詳しく載っておりますので、臨床診断のご参考にしてみてください。

2014年9月1日

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」


ドイツの名宰相の言葉と言われています。吸血昆虫やデング熱やマラリアの媒介となる蚊を撲滅しようと、日本では過去にも大規模な駆虫作業を行ったことがありました。1964年の東京オリンピックに備えて1955年から3年計画で行われました。結果的には実施地域の伝染病は激減し、家畜の健康も増進し、畜産業も潤ったそうです(日本の有害節足動物 加藤六郎著より)。
今回のデング熱の蔓延についても早速発生源と思われる代々木公園にDEETを散布したようですが、河川や農地に安易に散布することは難しいので、まずは雨水ますや一般家庭の軒先などから駆虫はすすめられると思います。

2014年8月29日

約60年ぶりにデング熱の国内発生が確認!


例年発生はしておりましたが、このたび東京都、埼玉県で新規発生例が確認されました。全員海外渡航歴はなく、日本にいる蚊にさされて発症したものと推定されます。蚊の遺伝子を調べれば、ある程度の発生源の特定は可能かと思われますが、おそらく日本にデングウィルスを持った蚊がいることは間違いないでしょう。
デング熱については、ヒトからヒトへの直接感染はなく、蚊を介しての感染となります。症状は1回目、二回目以降で異なりますが、2,3日の高熱の解熱後(二峰性の中間)に麻疹様の皮疹が出ること、関節痛、頭痛なども伴い、血小板減少による紫斑、出血斑などが特徴ですが、症状自体は通常のインフルエンザウィルスに近かったりして特定するのは困難です。刺し口や臨床皮疹で蚊かどうかを判定するのも皮膚科でないと難しいかもしれません。そうすると血液検査で判断することが多くなると思いますが、実際にこの検査ができる病院が日本にはほとんどないのが現状です。
厚生労働省がすすめている検査はいずれも保険適応でなく、自費での検査になります。早期ではウィルス量の測定で10から20分で出る迅速検査、その後血小板減少などの検査値を経てIgM抗体の測定は結果までに3週間ほどかかります。保険適応でないので、日本では扱っている検査会社が少なく外国への外注ですと外注費だけでも24000円かかるそうです。結果を早く知りたいと思われますのでデング迅速検査キットを個人輸入で購入するだけでも8万円近くかかりますし、入手するまでにも時間がかかります。そうなると現実では人口の多い都内や空港近くのトラベルクリニック、旅行クリニックで行うことが多くなると思われます。
本来ならば医師に届出を義務付けている以上、その検査を医師に負担させるのではなくせめて保険適応にすべきですし、疑われる場合の検査は保健所などで検査できるようにするべきだと思われます。60年ぶりの新規発生であることを考え、国が検査キットを買って各医療機関に配るくらいしても良いかと思われます。

2014年8月27日

おすすめ市制


北海道岩見沢市で興味深い制度があることがわかりました。『健康ポイント』というもので、同市に在住する30歳以上の方を対象に、検診や人間ドックを受けたり健康相談をしたり、献血をしたり、健康目標宣言・達成などでそれぞれポイントがつくものです。ポイントをためるとスパやゴルフ場、総合体育館など施設を利用できる施設利用券と交換できるそうです。市営の施設の利用率も上がり、市民も健康に向けて積極的になれるすばらしい制度だと思います。健康でいることが本人だけでなく周り、市にとっても大切ですよね。

2015年5月6日

診療時間の変更につきまして


皆様、6月からの午後の診療時間を1時間早めさせていただきます。
当院は開業より栃木県内で一番早くから、遅くまで診療受付をしている皮膚科専門医として活動しておりましたが、大変申し訳ございません。新しい診療時間は、午後の診療は14時から17時半までとなります。午前の診療は今まで通り8時半から12時まで行っております。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

2014年4月25日

介護マークをご存知ですか?


愛知県の認知症の男性(要介護4)が2007年に、徘徊中に列車にねられて死亡したのは家族が監督を怠ったためとして、JR東海が損害賠償を求めていた訴訟の控訴審判決が4月24日に名古屋高裁で言い渡されました。結果は男性の妻(自身要介護1)の責任を認めた上で、約360万円の賠償を命じました。介護の責任があるとみなされたんですね。老老介護の問題、24時間介護しなくてはいけない、かといって鍵を閉めたり閉じ込めたりしてはいけない、など様々な問題があります。
一方で、そういった介護をされている方を守るために介護マークというものを作っている自治体があります。
サービスエリアや駅などのトイレで、介護者が付き添う際、周囲から冷ややかな目でみられて困る。 男性介護者が店頭で女性用の下着を購入する際、いつも困っている。 認知症高齢者を病院に連れて行った際、2人で診察室に入っていくと、見た目は健康そうなのになぜ2人で診察室に入るのか、呼びとめられる。 駅で切符を買う時や、スーパーで買った物を袋詰めしている時など、認知症高齢者は目を離したわずかの間にどこかに行ってしまうことがある。 通りがかりの人に少しの間見守ってほしいと頼むのが大変、といった介護者であることを周囲に知らせるようなマークを作ってほしいとのことでできたそうです。


2014年3月30日

はま皮フ科クリニック OPEN!


 大学病院時代の先輩にあたる先生が4月から宇都宮でご開業されるされることになり、内覧会にてご挨拶させていただきました。ご夫婦ともに皮膚科専門医で特に旦那さんとは旧知の仲であり、とても信頼のおける地域の皮膚科医になることは間違いないと思われます。

2014年3月28日

「空間除菌グッズ」に根拠なし

 部屋に置いたり、首から下げたりすることでウイルス除去や消臭に効果があるとうたった空間除菌グッズの広告に根拠がないとして、消費者庁は27日、大幸薬品(大阪府吹田市)や中京医薬品(愛知県半田市)など17社に対し、景品表示法違反(優良誤認など)で再発防止を求める措置命令を出しました。自主回収されるのでしょうかね。昨年3月にも日記に書きましたが、無益なだけでなく有害ともなりえます。同じように効かないだけでなく有害な健康食品やサプリメントなども多数ありますので、芸能人やマスメディアに騙されないようにしましょう。このような事件が続くと、広告塔になった芸能人を糾弾してあげても良いのではとさえ思ってしまいます。

2014年3月19日

『神様のカルテ』を見て

『神様のカルテ』という書籍、映画があります。内科の先生が書いたもので、一人の若い医師が患者さんとの付き合いの中で色々な葛藤を覚えたり経験をさせてもらうものです。よくできたカルテは確かに患者さんのためになりますし、自分のため、他の医療関係者のためにもなり得ます。私のカルテも「すごい」や「芸術的だね」と言われたことがあります。一番記憶に残っているのは大学病院の研修医のころにNICUの先生方と一緒に皮膚科で診ていた一人の赤ちゃんのカルテです。
先天性表皮水疱症という稀な疾患です。最初は全身の皮剥けでNICUから相談され、皮膚科依頼となりました。丁度この疾患の講演を聞いており、勉強していたため、この病気ではないかと疑い検査して確定しました。全身に水膨れができて皮がむけて瘢痕拘縮となり、低栄養状態となり、発育不全、若年死となる疾患です。主訴、診断にあたる精査、今後予想できること、それを予防するために、また遺伝子相談など皮膚科の入院カルテに何ページも書き込んだことが思い起こされます。まだ教科書にも載っていない治療法なども記載して、当時の上司に相談してカンファレンスで検討しようと考えていたところ、すぐにNICUの先生がその治療薬剤を投与開始してくれました。なんでも他科の皮膚科のカルテを見て、判断してくれたそうです。他科のカルテも見てくれていて、そして研修医の意見を採用してくれてとても嬉しかったです。
数年後、その赤ちゃんは大きくなり外来に来られるようになりました。歩いてです。この疾患では手足が硬くなり歩ける可能性は低いものなので、とても感慨深かったです。一つのカルテが契機となり診断当初から適切な治療を行えました。それからもカルテは詳細に書いたり他科への依頼や紹介状はさらに詳細に書くようにしております。

当時とてもお世話になったNICUのM先生へ謝辞を申し上げます。

2014年3月5日

撲滅はどこにいった?   麻疹(はしか)の流行につきまして


国立感染症研究所によりますと、今年2ヶ月間ですでに、昨年1年の半数の麻疹の患者が出ているそうです。
今年の麻疹の患者数は2月19日までに103人。ウイルスを分析によりフィリピンで流行しているB3型を多く検出、東南アジアへの渡航率も高かったです。サイトをみると、20代から30代の方に多く、発症者の約6割以上は予防接種を受けておりませんでした(不明を含めると85%)。予防接種をうけずに感染地域に行くのを辞めましょう。フィリピンの予防接種は任意では日本同様個々のワクチン接種を受けられますが、定期では風疹がなかったり、麻疹も以前の日本のように1回しか接種しないため、抗体保有率が低い可能性もあります。
短期旅行で日本で麻疹を流行させるだけなら、諸外国から文句は言われませんが、長期旅行で諸外国でのウィルス媒介者になる方が増えると日本から渡航する際にはワクチン接種が義務付けられる日が来るかもしれません。

2014年2月5日

「お薬手帳」の活用を!

日本医療安全調査機構は、医療者側が問診票やお薬手帳の記載を見逃したことで、薬剤性のアナフィラキシーショックを発症、死亡に至った症例を「警鐘事例」として紹介し、注意を呼び掛けております。
60歳代の女性が蜂窩織炎で整形外科を受診し、抗菌薬セファゾリン点滴開始後、数秒で「口の中が熱い、全身が熱い」と訴え、3分後には血圧測定不能となり低酸素脳症などに陥り、受診時にすでにあったと思われる他疾患から約11カ月後に死亡しました。 当事例で問題なのは、問診票やお薬手帳にはアレルギー歴が記載されていたが、医療者側が確認していなかったこと。問診票の裏面に「CCL(セファクロル)全身まっ赤」と記載があり、「CCL禁 第1世代抗生物質はダメ」と書かれたお薬手帳も持っていたが、患者本人が提出していなかった事が理由に挙げられております。
薬疹は当科ではよく見るものです。当院の診察券の裏はそのまま大学で使っていた「薬疹カード」になります。商品名ケフラール(一般名セファクロル)は小児でもよく出されセフェム系の中ではアナフィラキシーが少ないと日本医療安全調査機構は発表しておりますが、その様な事はなく2010年までで日本では少なくとも38例のアナフィラキシーショックの薬疹情報が寄せられております。
まず薬疹など薬剤性が疑われた場合には必ず皮膚科にかかることをお勧めします。かかりつけの先生から紹介状をもらってきてください。どの薬剤をどれくらいの期間、どれくらいの量、どれくらい頻回に投与されたかの情報が必要になるからです。なかなかご本人では覚えきれない内容ですので、『お薬手帳』も有用な情報源になります。
次に各医療機関にかかる際には必ず『お薬手帳』を持参してください。お薬手帳を持参された場合、国は再診料や初診料などの診察料を安くしたりする政策をとるべきだと思います。一方で医療機関には簡易的診療情報提供書である『お薬手帳』を毎回診察時に確認することで医療機関に医学管理の点数をつけるべきだと思います。
将来はオンライン化してどの医療機関でも現在内服されている薬がわかったり、アレルギーや疾患歴なども共有化したいものですが、個人情報の観点から各医療機関で扱える情報はクローズに現在はなっております。

2014年1月22日

スギ花粉症に対する舌下投与による減感作療法の承認について

今年の花粉飛散状況は例年並みとの予想で、ここ栃木では2月中旬くらいから飛び始めるそうです。1月17日厚生労働省はスギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン®スギ花粉舌下液」を認可いたしました。今まで注射でしか減感作療法ができなく煩雑だったのが、うまく管理できれば頻繁に通院することなく自宅で加療することができるようになりましたね。 ただ処方するには、舌下投与による減感作療法に関する十分な知識・経験を持つ医師であり、副作用など対応が十分にできないといけませんので、当院では処方はできません。ご希望される方はご相談ください。

2014年1月20日

水痘ワクチンと成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種化の見込み


厚生労働省の専門家会議で水痘(水ぼうそう)のワクチンと、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌のワクチンについて、定期予防接種に加えることを決めたそうです。早ければ2014年10月からの実施を目指すとのこと。アメリカでは20年前から水痘ワクチンは定期接種化しており、ワクチンは日本で開発されたものなのに日本では使えないといった事案に心を痛めておりましたが、ようやくこぎつけましたね。
小児が水痘に罹患しても症状は大したことがなく高熱があってもけろっとしていることも多いのですが、大人が罹患すると成人水痘と呼ばれ、全身の浮腫や水痘肺炎や脳炎を合併することもあり、重症化しやすいです。妊婦さんが罹患して流産のリスクも高まり、大学に勤務していた時はかなりの方を診る機会がありました。この絵の様に水痘はchicken poxとも呼ばれます。
アメリカでは帯状疱疹ワクチンも推奨されており、確かに帯状疱疹の発祥の予防、重症化の予防になると思われます。帯状疱疹のワクチンも実は水痘ワクチンからできており、こちらは専門家によると日本での認可にはまだ3年以上かかりそうとのことでした。


2014年1月4日

賀正

明けましておめでとうございます。昨年は富士山が世界遺産に登録されたこともあり明るい話題も増えてきました。世界遺産に認定されることは誇らしい事であると同時に責任を負います。そのため地元に世界遺産があってもあまり有難味がないと感じる人もいるかもしれません。
最近外国での医療情報を手に入れることも容易になってきました。海外での医療制度などを知る事で日本の医療制度との比較をすることができ、日本がどれだけ恵まれていたのかと分かってもらえる機会が増えるでしょう。一方でこの国民皆保険制度は財政を圧迫し徐々に転換を余儀なくされます。


2013年12月17日

小麦アレルギー:体調による吸収率の変化


食物の加工によって吸収率が異なることは前回お話しました。次に体調によってもアレルゲンの吸収率が異なることを説明します。食物依存性運動誘発性アナフィラキシーというものがありますが、これはアレルゲンをただ摂取しただけでは、アレルギー症状を呈さず、アレルゲンを摂取して運動負荷して初めてアレルギー症状がでるものです。なぜそうなるかということですが、例えば小麦では小麦を食べて安静にしていると小麦成分であるグリアジンという蛋白質を十分に消化してから吸収されるため血中にはグリアジンが検出されませんが、小麦を食べた後で運動すると消化管への血流が不足するためあまり分解できずに血中にグリアジンが検出されるようになります。これが小麦の食物依存性運動誘発性アナフィラキシーです。運動負荷だけでなく、NSAIDS内服でも胃・小腸が障害されるためアレルギー症状を誘発することがわかっています。小麦のFDEIA患者さんがPGE1製剤であるミソプロストールを内服すると、この誘発を抑制でき、血中にグリアジンも検出されなくなることも期待できます。
つまり、皆さんの体調によってもアレルゲンの吸収率が異なることがわかります。落ち着いてゆっくり、よく噛んで食べましょう。

2013年12月16日

豆乳アレルギーと大豆アレルギー:食品加工による吸収率の変化


前述した豆乳アレルギーでも食物依存性運動誘発性アナファラキシーを生じることがあります。昨今の給食での事件により食物アレルギーがあるかどうかなどの学校生活習慣指導表を記載させていただく機会も増えました。たとえば大豆アレルギーでも、大豆のコングリシニンという蛋白質に対する抗体を持っている方は、豆乳を食べて運動してもアレルギー症状はでないですが、豆腐を食べて運動するとアレルギー症状を呈することがあります。コングリシニンは胃の中のペプシンで分解されるとその抗原性が少なくなるのですが、豆乳ににがりを加えて固めた豆腐のコングリシニンは凝集して大きな分子となっているためアミノ酸に分解されにくく直接吸収されしまうのでアレルギーの抗原になりやすいといった可能性が示唆されております(豆乳のコングリシニンはペプシンにより30分で分解、豆腐のコングリシニンはペプシンにより120分経っても残存あり)。
つまり、食品加工によって消化管からの吸収されやすさが変化してしまうのです。同じ大豆アレルギーでも食品加工により生じる可能性と生じない可能性があるということを覚えましょう。他にも、ピーナッツはローストにより、ミルクは低音殺菌により抗原性が増加することが知られており。逆に大豆製品では発酵させる事によって抗原性が低下し、味噌や醤油ではアレルギー症状を起こしにくくなります。

2013年12月6日

豆乳アレルギーと花粉症


国民生活センターによると豆乳での口腔アレルギー、花粉症との関係について報道されました。シラカンバ、ハンノキの花粉と豆乳の抗原の大豆コンポーネントのGly m4が交差反応を生じると考えられており、島根大学の先生方による統計によると本邦で報告された豆乳アレルギーは全例花粉症を合併しており、ハンノキの特異的IgE抗体陽性率100%、大豆の特異的IgE抗体陽性率は26%、Glym4特異的IgE抗体陽性率は74%(保険未適応)とのことです。したがって現在豆乳アレルギーがあるかどうかを調べるために保険で認められている検査では実際に持っていても4人に1人しか陽性に出ません。保険が早く適応になって欲しいものですが、陽性率や偽陰性率を知った上で検査をされることをお勧めします。

2013年11月27日

改正道路交通法が施行 H25.12.1より

てんかん患者の人身事故などを契機に制定された改正道路交通法が来月1日より施行されます。これにより、運転に支障の出る可能性のある疾患の方は、免許受験・更新時に報告する義務が出て、症状があるにもかかわらず虚偽の申告をした場合には罰則規定が設けられました。
 疾患とは例えば、てんかん、統合失調症、再発性の失神、無自覚性の低血糖症、そううつ病、重度の睡眠障害などで、症状があるにもかかわらず報告しない場合を指します。免許更新時には、医師の診断書をもってきちんとコントロールできている旨の証明が必要になることがあります。
 なお、これらの「一定の疾患」で免許取消し後3年以内に、症状が改善するなどして免許を再取得したドライバーについては、特例として、取消された免許を受けていた期間と再取得した免許を受けていた期間は継続していたものとみなし、その合算期間中に5年間以上「無事故・無違反」を続けていれば「優良運転者」とされる優遇措置を2年以内に施行する予定だそうです。
 http://www.think-sp.com/2013/06/19/news-dokoho-kaisei/

2013年11月18日

日本の医療費と国際比較.2

 追記になります。2012年度の概算医療費は38兆4千億円と10年連続で過去最高を更新しました。何が諸外国と比べて高いのでしょうか。
厚生労働省が公表している概算医療費データベース(メディアス)の制度別医療機関種類別医療費と社会医療診療行為別調査(e-stat)をもとに推計すると、2012年度の入院の薬剤費(出来高部分)は6千億円、入院外の薬剤費は7兆8千億円で合計8兆4千億円となります。これに入院の包括医療に係る薬剤費約9千億円(2010年度厚労省推計値)を加えると2012年度の薬剤費は極めて過小に推計したとしても9兆3千億円となり、薬剤費が概算医療費の24%を占める事が分りました。前回計算した21%より増加しております。ちなみに調剤料を含めると平成20年で29%です(厚生労働省HP)。

2013.9.27

原発性局所多汗症


日本皮膚科学会は原発性局所多汗症診療のガイドラインを改訂いたしました。今までイオントフォレーシスが推奨度Cでしたが、欧米の基準のようにBに上がりました。したがって、まず塩化アルミニウム外用液の選択であったものが外用剤とイオントフォレーシスの二つとなりました。患者さんが選べる選択肢が増えたということになりますね。その後、効果が低い場合にはボトックスの注射となります。
小生は長く多汗症の加療で上記治療を全て行っており、当院では上記加療を全て行えます。他皮膚科の先生よりのご紹介も各種承っておりますので、ご紹介ご連絡お待ちしております。


2013年8月26日

全身熱傷

京都の花火大会での事故により全身熱傷で数名の方が亡くなられたとの報道があります。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 今回の事故で全身熱傷の怖ろしさを理解された方が多いかと思います。全身熱傷は早期のショック期を乗り越えられたとしても、その後に必ず来るre-filling期、感染期を経て回復期に向かいます。Arzの基準にて10以上が重症熱傷として入院が薦められ、片腕か片足の3度熱傷だけでもすでに重症になります。その範囲や面積、そして時期に応じた治療を必要とされます。私が大学病院のICUに在籍して全身熱傷の方を診ていたときの例を出します。
 まず来院時、バイタルサインを確認して、受傷機転と搬入までの時間及び処置を確認します。炎による熱傷、熱による熱傷、化学薬品による熱傷、電気による熱傷[電撃症]などにより異なります。気道熱傷があるかどうかが大事です。血管を確保して輸液をほぼ全開で流します。数十分以内の利尿が確認できたら、Baxterか広範囲熱傷の場合のHLS療法にて輸液を調整します。受傷後6-8時間ほどで血管透過性のピークは越えるので、アルブミンやデキストランなどを併用して流します。超急性期に処置や手術をするならこの時間です。CHDFという透析を回しながら利尿が確保できたとしても、受傷後48時間を超えるとthird spaceから水が血管内に戻り、全身からは浸出液が多量に出てきますので全身の処置を頻回施行します。初期の気道浮腫や腎不全が抑えられても、戻ってきた水による肺水腫や心不全、そして脳浮腫になりやすく、当初意識がある方もこの間耐え難い疼痛を抑えるために意識レベルを抑える必要があります。このように救急医だけでなく、各科の専門医にお願いする形になります。そして、受傷後1週間が過ぎre-filling期が終わると広範囲熱傷の場合ほぼ100%生じる感染症との戦いになります。数回?数十回にも及ぶ植皮術で感染源となりうる皮膚欠損部を覆いながら、回復期に備えて心理サポート、リハビリなど環境面でも整えます。本人も周りの人にとっても長い闘いになります。
 特に急性期は数日間不眠不休で働く必要がありました。尿管からの尿が一滴一滴落ちるのを目前に見ながら、眠りに落ちてしまった事も多々あります。

今回の件に尽力された市立福知山市民病院の方のブログを転記させていただきます。http://fukugim.blogspot.jp/2013/08/0815.html

2013年8月1日

日本の医療費と国際比較


中医協が昨日厚労省に提出した書類で最新の医療費や薬剤費の国際的推移が確認できます(http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=147719&name=0000013715.pdf)。対GDP比でみると、日本の薬剤費はOECDで最低だとか、国民一人当たりでは最低だとかまとめておりますが、計算のトリックと言い方の問題です。そもそも日本の医療費自体がOECD内でもほぼ最低の水準であり、高いGDPや多い人口と比べればそうなるのは当たり前でしょう。問題は医療費の中に占める薬剤費が高いという事です。折角の資料なので、計算してみましょう。
各国の薬剤費/医療費ですが、フランス18%、ドイツ19%、アメリカ13%、そして日本21%(イギリスはもっと低くなりますが、なぜかこの資料では計算できないとして数値が載っておりません)。これは調剤料などは除いておりますので、実際に皆さんが薬剤をもらう際にかかる費用の高さの実感はもっとあると思われます。トリルダンやリスモダンといった薬はドイツの約2倍、イギリスの約4倍薬価が高い事などを考えるに、日本の薬剤費は高いはずです。また、医療機器も例えばペースメーカーは日本では160万あたりですが、アメリカでは60万、イギリスに至っては30万ほどで購入できます。ステント類も欧米の2-3倍します。TTPで自由化されようが、価格を決める所がこのような考えですと、最終的に皆さんに反映されるときにはほぼ変化ないでしょうね。

2013年7月24日

角質内水分量と経表皮水分蒸散量の測定


ようやくテレビでも特集するようになりましたね。そうなんです、自分の皮膚がどれくらい潤っているのか?ドライスキンなのか?を検査する医療機器が当院にはあります。高価な機器で勤務医の時に購入してからもう長いのですが、自主研究や患者さんの説明によく使っています。保湿剤はどのくらいたっぷり塗るのが良いのか?持続時間はどれくらいなのか?ひいては一日2回と3回でどれくらい違うか?など客観的なデータを取り説明することができます。自分の使っている化粧品がどれくらい効いているのか、なども分かってしまいます。
スキンスコアの測定をご希望される方はまず受付にお声掛けください。


2013年7月23日

Kanebo化粧品による白斑の副作用報告―追記

先日、昨年一年でのパッチテストの報告をまとめ日本皮膚アレルギー学会事務局に郵送しました。成分パッチテストまで行っている医療機関は栃木県では少ないので貴重だと思います。しばらくして学会長よりお電話いただき少しお話をさせていただきました。丁度話題になっていたKanebo化粧品のロドデノールでの白斑はありますか?と聞かれたので「はい、あります」とお伝えいたしました。現在日本皮膚科学会と共同で試薬を作成中とのことで、それがあれば当院での成分パッチテストもできるようになると思われます。8月中旬が目安だそうです。
白斑をきたしやすい内服薬なども多数あり、サイアザイド系利尿薬、抗菌剤、筋緊張治療薬、NSAID、β-blockerなどがあります。接着剤、インク、ワニス、合成樹脂改質剤、香料、殺虫剤、殺菌剤、ゴム酸化防止剤、塩化ビニル安定剤、界面活性剤などにはフェノール、フェノール化合物が入っており、それも白斑の誘因になりえます。
いずれにしても皮膚科専門医への受診を学会ではおススメしております。

2013.7.5

美白と白斑

古来より様々な薬、化合物が肌を白くするとして重宝がられてきました。鳥のフンから始まり、麹を扱う職種の方の手が白くきれいなことから発見されたコウジ酸、コケモから抽出したアルブチン、リンゴやイチゴなどに広く存在するポリフェノール構造を持つエラグ酸など現在までに多数の美白剤が見つかり、POLAのルシノール、SUNSTARのリノレン酸など各社競って調合しております。チロジナーゼ活性の阻害とチロジナーゼ合成阻害作用を有するものが主体で、ハイドロキノンに類似したものが多い中、後者は偉いなと思います。ハイドロキノンに類似している構造式ということは当然、副作用も類似してくるはずです。美白成分が濃いことは、接触皮膚炎の可能性も上昇し、細胞毒性も強くなりやすく、アメリカでは2%以下はOTC、4%以上は医師処方が必要となり、日本でもコウジ酸などは2003年3月7日厚生労働省医薬局安全対策課から通知があり、医薬部外品等の製造・輸入を見合わせていると思います。
カネボウとその関連会社は昨日、そのような美白成分の一つである「ロドデノール」が配合された化粧品を自主回収すると発表しました。白斑誘発作用の可能性が見られたためでしょう。2011年以降、39件の報告は確認できているそうです。厚労省からの通知前に自主回収されたのは素晴らしいと思います。茶の●石鹸とは大違いな対応です。美白と白斑は表裏一体なのかもしれません。
ビタミンCも美白作用が確認できておりますし、多量に摂取しても尿として排出されるので、まずはそれが一番薦められますね。

カネボウのお問い合わせ窓口、回収商品一覧

2013.6.24

日本への渡航注意情報

 読売新聞によりますと、米疾病対策センター(CDC)は19日、風疹の流行が続く日本への旅行者に渡航注意情報を出したそうです。注意情報は、東京や大阪、神奈川、鹿児島などで多くの風疹患者が確認され、今後も流行が続くと指摘。妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんに障害が残る場合があるため、風疹の予防接種を受けた経験や風疹にかかった経験がない妊婦には、流行が収まるまで渡航を延期するよう勧告している。それ以外の旅行者には、渡航前に予防接種を受けるよう呼びかけました。まだ渡航禁止[Level3]ではありませんが、ここ数ヶ月風疹がさらに流行するとそこまで行くかもしれません。
 これがワクチン後進国の日本の現状です。外国に留学する際にも日本であらかじめ多くのの予防接種を打った証明書など必要な国もあり諸外国から感染症を輸出しないでくれと言われております。

2013.6.19

風疹の流行につきまして


先天性風疹症候群CRSの子供を持つ母親たちが厚生労働省に20歳?40代の男女に無料接種をするよう、つまり国庫負担をするよう厚生労働省に6/17提出しました。毎年予算の時期になると増加する医療費を削るようマスメディアなど叩きますが、予防医療に関しては他の先進国同様くらいの国庫負担にして欲しいものですね。
私が学生のころはMMRワクチンなどの定期予防接種のため、CRSのお子さんは非常に少なかったのですが、MMRワクチンからMRワクチンに変更になった時の暫定処置で国庫負担があるにもかかわらず接種されない方が多かったり、集団接種から個別接種に変更になったなど煩雑になったため接種を控える方が多くなり、風疹抗体価が低い方が多くなり風疹罹患率が高まりました。これは麻疹にも言える事です。麻疹は国庫によるキャンペーンなどを打ち出し(それでも昨年が麻疹撲滅年間だったことを知っている方がどれだけいらっしゃることか)ましたが、妊娠前にワクチンを接種した方が良いですよと伝えても、ワクチンの副作用などリスクベネフィットを含めて接種しなかったのでしょう。N●TやN●K並に広告費を使って啓蒙してもらいたいものです。
そして数年が経過してこのような事態になりました。悲しい事ですが、起きるべきして起きた事象です。今年6月初旬までで、昨年の4倍の風疹患者数に達しているとのこと。このままでは当たり前ですがワクチン不足に陥る可能性が高いです。数年前の豚インフルエンザ流行の時もワクチン不足を騒がれ、結果的に作りすぎて●億円無駄になった!などとマスメディアに叩かれました。啓蒙する面が違うと思います。ワクチン接種希望者が著増することを考えると、まず行うことは、優先順位を高い本当に必要な方に接種を促す事でしょう。例えば、
1.任意接種を受けていたにも関わらず、抗体価が高くなく[落ちてしまった]妊娠の可能性がある女性(単独ワクチン接種しても1/20人くらいは抗体価が維持できません)とその家族(風疹は不顕性感染も高い疾患なので)
2.自己判断で任意接種を受けていない方で20代から40代の女性とその家族
3.接種歴が不明(抗体を持っていると思っている方の実際は半数程が勘違いしているそうです)で抗体価が低い20代から40代の方
といった優先順位になるのではないでしょうか。そして抗体価の検査も無料または保険診療にしてほしいと思います。

そして予防接種を受ける皆さんも、この間違った情報が過多な世の中で正しい知識を身につけ判断してもらいたいと思います。子宮頸がんワクチンも数十年後同様の二の舞になりそうで恐ろしいです。

2013年5月25日

おめでとうございます!

 先日、当院のスタッフの結婚式にお呼ばれしました。
とても幸せそうなお二人で、新郎は凛々しく新婦はお美しい。
お似合いのお二人を祝福できて私も嬉しく思いました。

結婚式の写真撮影のために、当院へ受診される方なども増えてきましたね。
ニキビを治したい、色を白くしたい、シミを減らしたいなど。
式まで時間がないと治療は自費診療になってしまうこともありますが、保険診療でお話を伺えますので、まずは気軽にご相談ください。

それでは、お幸せに!


2013年5月22日

平成の大遷宮

 先日出雲大社で60年に一度の遷宮が行われました。付随して神楽踊りや狂言、能などの祭事も多数行われております。一生に一度体験できるかどうかのイベントですので、皆さん時間があれば足を運んでみてください。
 写真は某漫画のマスコットキャラクターの箸置きです。出雲大社への道すがら、妖怪に出くわすのも一興と思います。


2013年4月16日

日焼け禁止法案(アメリカ)成立

米国皮膚科学会(AAD)は4月2日、17歳未満の未成年に日焼けマシン使用を禁じる法律が1日にニュージャージー州で成立したことを報告した。2013年10月1日から施行予定だそうです。ちなみに、イリノイ州ではすでに18歳以下の日焼けマシン使用を法律で禁止されております。
 この法律は、日焼けサロンが悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚癌発症リスクの増大に関与しているという科学的なエビデンスに基づいたもの。メラノーマの発生率はここ30年間増加の一途であり、中でも日焼けマシンを頻繁に使う若い白人女性における増加は最も急激である。米国保健社会福祉省(HHS)は2002年、太陽光や日焼けマシンなどの人工紫外線(UV)は既知の発癌物質であると公言しているが、米国では年間約3000万人が日焼けサロンを利用しており、うち230万人が10代である。
 米国では毎年200万人以上に350万件を超える皮膚癌が診断されている。5人に1人が皮膚癌を発症し、ニュージャージー州では2013年には、2520件が新たにメラノーマと診断されると推測している。予防が最善策であり、同学会は「SPOT Skin Cancer」キャンペーンを立ち上げ、ウェブサイト(www.SpotSkinCancer.org)を通じて、皮膚癌の予防や発見のための様々な取り組みを行っているとのことです。
 アメリカも日本ほどではないですが、まだ30歳未満の方の半数以上が日焼けは健康的だと間違った考えをもっており、特にセレブと呼ばれる人たちにとって小麦色に焼かれた肌は一種のステータスにもなっております。オーストラリアやニュージーランドくらい日焼けに対して知識を持つべきでしょう。

New Jersey prohibits indoor tanning for minors under 17

2013年3月15日

花粉症とOAS(再掲)


 昨年が飛散量が少なかった分、今年は多く感じますね。花粉症対策メガネなどとても売れているようです。皮膚科にとって花粉症はアレルギーマーチの通過点としても重要で今後のアレルギー疾患の発症や乾燥肌があること自体で花粉症になりやすいなどといった関係もあります。また花粉症を持っている方が、ある種のフルーツを摂取すると口の周りがかゆくなる口腔アレルギー症候群(OAS)も有名です。
 たとえばスギやヒノキの花粉症を持っている方は、トマトを食べて口の周りがかゆくなったりする可能性があります。抗原が近いので体が勘違いして症状を引き起こすのでしょうね。シラカンバなどは多数と、カモガヤなどはラテックスと交差感作を引き起こす可能性があります(ラテックス・フルーツ症候群については後述)。
 まず自分のアレルゲンを知る事が大切です。当院ではプリックテストやスクラッチテストも施行できます(日本皮膚アレルギー学会提唱)。抗アレルギー剤で症状を和らげることも可能ですし、諸外国のようにクロモグリク酸を食前投与したりして予防したいものです(日本ではクロモグリク酸は食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎にしかまだ保険が通っておりません)。

2013年3月12日

今年から麻疹(はしか)の届け出の制度がかわります。

麻疹(はしか)の予防接種の5年間の特例措置[予防接種を受けられなかった方への]が昨年で終了しました。子供への二期の定期予防接種が施行されているので、これでようやく日本も先進国並みに患者数が減ってくれることを期待します。
それに伴い、麻疹の検査診断体制も変わることになりました。今までは、臨床診断で疑わしい方には採血や尿、咽頭ぬぐい液など採取をしなかったのですが、これからは取らせていただくこととなります。検体は保健所職員が取りに来てくれるとのことで、結果は1週間ほどでお伝えできると思われます。

2013年3月11日

首からぶら下げる「ウイルスプロテクター」による化学熱傷

国民生活センターによると首からぶら下げるタイプの空間除菌?剤での化学熱傷を生じた製品の自主回収が行われております。
そもそも次亜塩素酸ナトリウムを皮膚に接触させる事自体が間違っておりますが、ある種の漂白剤や洗浄剤にも含まれておりますのでお気を付け下さい。

2013年1月31日

ジェネリック医薬品の淘汰

厚生労働省は日本の医薬品の製造管理基準を満たしていないことを確認せずに原料の成分を韓国から輸入し、医薬品を製造、販売していたとして、薬事法に基づき、沢井製薬(大阪市)など製薬13社に改善命令を出しました。指摘された医薬品は、降圧薬、抗真菌剤、抗アレルギー剤などが多数です。日本はまだジェネリックの種類が多くインドのジェネリックのように並の品質を保つよう競争し早く淘汰されてほしいものです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002txex.html

2013年1月22日

インフルエンザ注意報


 読売新聞によりますと、今年のインフルエンザ患者はここ最近で急増し、患者数が昨年同期の2倍近くに上っていることが、国立感染症研究所の報告で分かったそうです。 全国約5000か所の医療機関から今月7-13日の1週間に報告された患者数は、1医療機関あたり平均12・07人で、前週の3倍に増え、20歳以上の成人が65%を占め、ウイルスの型はA香港型が8割強。都道府県別では、群馬県で同27・71人、茨城県で同25・88人、千葉県で同22・52人と、関東地方で患者が多い。佐賀県で同19・97人、愛知県で同14・14人など九州、東海地方も多い。9県で警報レベル(同30人以上)、38都道府県で注意報レベル(同10人以上)の地域と、全国的に猛威を振るっているそうです。都内では17日にインフルエンザの流行注意報を発し、昨年より1週間早く注意を促しております。また、山形県では8ヶ月の男児も亡くなっておりインフルエンザが原因ではないかと言われております。年間1万人[超過死亡で算定]ともいわれるインフルエンザの死亡者数はここ数年の日本での推移で、特に若年層に感染しやすくなっているのが特徴です。その結果流動性が高く、感染が拡大しやすいといった側面を持っています。
 なお、T-705(メシル酸ガノレキサシン)はまだインフルエンザウィルスに保険適応が通っておりませんのでご了承ください。

2013年1月21日

増加する皮膚がん―日光角化症について

顔に赤いものやシミがありませんか?実は日光角化症かもしれません。光線角化症とも呼び、紫外線に長時間曝露していると生じる皮膚腫瘍です。これ自体は転移などせず悪性ではないのですが、4つに一つ、25%[最近ではもっと低くなりましたが]で皮膚がんになる可能性があるので、境界悪性とする文献もあります。持田製薬のサイトに詳しく載っておりますので、ご覧ください。また、環境省が提唱している日焼け対策のサイトもあげておきます。2011年から処置や手術だけでなく、外用剤でも治すことができるかもしれませんので、ご相談ください。

2013年1月18日

初日の出と時代の潮流

 Healthday Newsによりますと、米国では、ほとんどの人種・民族で、男女とも癌(がん)、特に肺癌、大腸(直腸結腸)癌、乳癌、前立腺癌などによる死亡率が継続的に低下していることが報告されました。米国癌協会(ACS)のEdgar Simard氏によると、肺癌の死亡率低下は喫煙者の減少と治療の改善による部分が大きく、大腸癌と乳癌についてはスクリーニングおよび治療の向上により死亡率が低下したと考えられる一方、男性ではメラノーマ(悪性黒色腫)、女性では子宮癌の死亡率が上昇。肝癌および膵癌の死亡率も上昇しているとのことです。
 日本も食生活の欧米化などにより悪性腫瘍が増えておりますが、今後喫煙率の低下により肺癌の減少が見込まれる可能性がある一方、日光曝露に伴い皮膚癌は増加の一途をたどるでしょう。ワクチンや定期健診などの予防医学にシフトした方が結果的に見込まれる医療費も削減できるはずですが、日本ではまだ公費負担が少なく、このような状況では保険料率も上昇してしまうのは仕方ありません。本来ならば公費負担がなくても医療機関を受診するべきなのですが、いずれ毎年の癌を含んだ定期検診が義務となるような保険などができると良いと思います。


2012年12月27日

今年もお疲れ様でした


 2012年も各種大学病院様、スタッフの皆様に大変お世話になりました。本日は今年一番の冷え込みになるそうで、例年より急激な寒さのためか凍瘡(しもやけ)になる方が多いです。凍瘡は寒くなると生じると間違っている方がいらっしゃいますが、温度変化によるもので、温めても生じます。したがって、寒くなり始める11、12月と暖かくなり始める2、3月などが多くなることが予想されます。最近は保温効果の高い手袋なども売られておりますので、急激な温度変化を避けご自愛くださいませ。
 それでは皆様、良いお年を!

2012年12月1日

ワイヤーから趾ブロックによる手術やアクリル人工爪までできる医院


当院では巻き爪外来という専門外来を土曜日午後に行っております。よく「どんな爪にでも行えます!」と謳っているHPがありますが、巻き爪のみの治療でなく白癬菌の治療も必要なことがあるため、厳密には医療機関でないとそれはウソになります。医療用弾性ワイヤーも特許をとっている正規品で行わないと期待できる期間での加療が難しいため、正規品をつかっている当院では治療期間も短くて済みます。手術療法も大学病院や関連病院で神経ブロック麻酔で数多く行って加療した経験があります。アクリル人工爪も行っておりますので、様々な爪にも対応して加療することが可能です。


2012年11月30日

インフルエンザワクチン接種につきまして

栃木市のインフルエンザ協力医療機関の一覧です。金額は高齢者が1000円で、その他の方は各医療機関によって若干異なりますので、それぞれお問い合わせください。経鼻のインフルエンザワクチンが早く日本でも認可されると良いですね。重症化を防ぐ注射タイプと異なり、経鼻だと交差防御能も期待できるので、インフルエンザ株が特定できなういうちから使用できます。なんといっても、痛くないというのが皆さん一番なのかもしれません。

2012年11月15日

熱傷にラップ療法はやめましょう


日本熱傷学会は熱傷創部にラップを巻くラップ療法をやめるよう通達を出しました。当たり前のことなのですが、ようやく見解が出たという事で嬉しく思います。熱傷はその深度(深さ)に応じて1度(アラビア数字)、2度SDB、2度DDB、3度などになります。この区別もできないことは問題外ですが、ほとんどの外来患者さんは深くないのでラップ療法で良くなってしまうことが問題なんですね。子供のようにラップを清潔に保てない場合やそもそもすでに感染している場合などにはラップ療法は感染症を増悪させるので行ってはいけません。水絆創膏も同様ですね。ちゃんと添付文書にも感染している場合には使わないよう書いてあります(ほとんどの方は読んでいませんが)。さらに広範囲熱傷では感染症を起こす可能性が100%です。上手に医療用被覆材を使えば創傷治癒は促進されますので、感染症を伴っていない浅い熱傷でもきちんと専門家に診てもらった方が良いと思います。

2012年10月10日

ノーベル医学生理学賞おめでとうございます


京都大学の山中教授とケンブリッジ大学のジョン・ガードン博士が今年のノーベル医学生理学賞を授賞されることが決まりました。皮膚細胞からのiPS細胞を作成された研究のみでなく、そのお人柄も素晴らしいですね。特にここ数年での飛躍的な成果は目を見張るものがあります。ES細胞と異なりiPS細胞なら拒絶反応が少なく倫理的にもクリアされるので臨床応用が早く実現される事が期待されます。この度は本当におめでとうございます!

2012年9月15日

医療機関のHPの規制

自費(自由)診療でも保険診療でも、医療機関のHPには規制があるのをご存知ですか?例え事実でもダメなのです。
1.「日本有数の実績有する」、「当院は、県内一の医師数を誇る」など、自らの医療機関が他より優良であることを示す表現
2.科学的根拠が乏しい情報に基づき、「こんな症状が出ていれば命に関わりますので、今すぐ受診ください」などの表現
3.内容が虚偽にわたる、客観的事実であることを証明することができない事項・加工修正した術前術後の写真等の掲載
4.「当院では、絶対安全な手術を提供しています」、「1日ですべての治療が終了します」・「○%の満足度」など
5.手術・処置等の効果・有効性を強調するもの
6.提供される医療の内容とは直接関係ない事項による誘引 「無料相談をされた方全員に○○をプレゼント」など
7.早急な受診を過度にあおる表現や、費用の過度な強調 「キャンペーンを実施中」、「○○治療し放題プラン」など

『ホクロ切除1個あたり●円!』といった表現もダメのようなのですが、一方で、自費診療のHPに掲載すべき事項で、
1.通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項
2.治療等のリスク、副作用等に関する事項
などがあり、現場は混乱してしまいますね。

県内に当院にしかない医療機器があっても、伝えられません。どういった症状があったら医療機関にかかるべきかを伝えられません。目に線を入れた、ビフォーアフターの写真もダメということになります。そして、目に線を入れないと個人情報保護法に触れる可能性があります。これらはリンク先でもダメだとのことで、リンクも貼れないようになりますね。

2012年9月11日

感染症輸出国

読売新聞によりますと、宮崎県内の中学校の男女教諭各1人(いずれも30歳代)と女性教諭の夫(20歳代)の3人が麻疹になったそうです。昨日から学級閉鎖でなく、学校閉鎖となっているそうです。ワクチン接種歴は不明ですが、年齢から考えると、30歳代では麻疹のワクチンを打っていない可能性があります。今回は東南アジアで感染した可能性が言われておりますが、日本の予防接種は遅れているので、感染症輸出大国と言われかねません。

2012年9月8日

セアカゴケグモ 大量発生

以前日記に記載したセアカゴケグモの追加報告です。朝日新聞によると福岡市などで女性がセアカゴケグモに咬まれる事件があったそうです。関西地区でも大量発生しており、外来種ではありますがすでに相当繁殖している可能性があると思います。
松瀬らの研究によると、5℃で最長47日間生存し、10℃で175日、15℃で270日生存するらしいので、日本全国で越冬する可能性が高くこれからも増加の一歩をたどるでしょう。原産のオーストラリアのSutherlandらの研究によると2144件のうち、死亡例はないとのことがまだ救いだと思います。しかしながら、神経毒であることを考え各種自治体や日本中毒センターなどに血清を念のため常備していた方が無難だと思います。今回報道にあった、福岡市でも血清を備蓄しているとのことです。

2012年9月7日

不活化ポリオワクチン承認へ


ポリオ単独不活化ワクチンが今月初めから接種開始となりました。ジフテリア、破傷風、百日咳を加えた4種ワクチンも11月から接種開始となるようです。今までの生ワクチン接種回数に応じて不活化ポリオワクチンの接種回数が異なるなどありますので、役場や医療機関に問い合わせるようにしてみてください。なお、当院ではまだ施行しておりません。当院で可能な予防接種は、風疹・麻疹のMRワクチン、インフルエンザワクチン、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチンになります。

2012年8月30日

OTC(
Over the counter

 医師処方箋がなくても買える市販薬のことである。近年、ロキソニン●にしろ、ザジ●ンにしろ日本では加速度的にOTCになる薬剤が増えている。OTCを購入するのは構わない。本当に分からない、困っている人だけ病院に来て頂ければ医療関係者らも助かる。ただ、安易に購入することは当然勧めない。問診で今まで飲んでいた、塗っていた薬でOTCを使っていたとしても隠している人も多い。目隠しで診療するよりは可能な限り協力していただけたほうが、医療従事者からしても、患者さんからにしても目標に達しやすい。
 今のところ日本でのOTCは安易に購入できるだけである。実際安価かどうか調べてみても、3割負担としてもOTCは3倍から10倍も高価であることが多い。ただの軽い病気だから、こんなので病院に行ったら悪い気がすると気が引けてしまうことは全く必要ない。価格だけでなく、安心、今後のことも考えて医療機関には一度かかった方がよいだろう。早く診断でき、治療できることでかかる医療費も安くなるだろう。このOTCが頻発しているのはアメリカの流れである。見かけ上医療費は抑えられるので、日本政府も薦めているのだろう。一方、イタリアではOTCはほとんどなく、風邪薬や胃薬が欲しければ医療機関で処方箋をもらわなくてはならない。グルジアでもほぼ同様である。睡眠導入剤などOTCであるとグルジアの友人の医師に話したとき、「大量に睡眠導入剤を飲んで何かあったらどうするの?」「説明書皆読んでるの?」と質問を受けた。自己責任なんてただの責任転嫁よと罵られた事は忘れない。それでも買うなんて勇気じゃなく無謀よと。 確かに、OTCは、Over the courageなのかもしれない。

2012年7月30日

悪性黒色腫と日焼けサロン

 皮膚がんの中で、日光曝露と関係するものに有棘細胞がんSCC(扁平上皮癌)、基底細胞がんBCC、皮膚付属器腫瘍SAT、Bowen病、そして悪性黒色腫MMなどがあります。今回、若年から日焼けサロンに通っている方などで悪性黒色腫になりやすいといったデータが出ました。日本も「No hat, no play」のオーストラリアや他の先進国並みに日焼けに対する啓蒙が進めばよいと思います。

Boniol M et al.Cutaneous melanoma attributable to sunbed use: systematic review and meta-analysis.
BMJ 2012;345:e4757

2012年6月6日

金星の太陽面通過


今年は金環日食といい、天体ショーの一年ですね。満月の力はヒトを惑わせ、事故・自殺などをひきおこすと言われており、英語の「lunatic」という単語の意味でも残っています。確かに満月は科学的に毛の成長や植物の成長や女性の性周期などに影響を与えているらしいです。しかしながら、月の満ち欠けと犯罪率の統計を出すと特に満月だからといって増えていたりしていないことが分かっています。

2012年4月6日

ジェネリック(後発医薬品)につきまして

東京保険医協会のHPからの引用です。皮膚科では特に外用剤での先発品と後発品の比較が論文によくなっております。混合した時の配合変化などもあるため、データが沢山ある先発品の方が使いやすいのは事実です。

2012年3月10日

診療時間の変更のお知らせ

4月から土曜日の診療時間が変わります。
第1,3土曜日 午前 一般診療
        午後 巻き爪外来(予約制)

2012年2月22日

ニキビ対策   3. それでも気になる場所にはポイントメイクで

ベースメイクアップファンデーションの2色使いが薦められます。赤みの強い皮疹には通常皮膚色より少し黄色い色の部分使いをし、そのなった色に健常部のファンデーションを使う。ファンデーションスポンジの洗浄はされていないことが多く、表・裏と考え、1日一面使用で2日で洗浄するようにしましょう。それでも気になる場所がある方には、ポイントメイクがおススメ。
人は印象の強いところに視線がいくものです。ポイントを作るとそこに視線がいき、嫌な部分が案外気にならなくなり、患部から視線をそらす事ができます。例えば、口紅を使用する代わりに、眼鏡やスカーフの着用やアイメイクなどのポイントメイクを念入りに施します。また、小さな鏡を使いメイクしていることが多いので、皮疹など自分のコンプレックスに視線が行きやすくなります。大きな鏡で顔全体、または姿見で全身を映してみると良いでしょう。

2012年2月21日

ニキビ対策   2. ノンコメドジェニックまたハイポコメドジェニック化粧品で

お化粧は避けましょうとニキビの方で言われることがあるかもしれません。ですが、正しい化粧はニキビを増悪させることは少ない事が知られております。正しい知識を身につけましょう。
洗顔後に大事になるのは保湿です。ニキビ患者は健常人より経表皮水分蒸散量が高値であり、角質内水分量が低下していることが多く、化粧水はノンコメドジェニックの化粧品を使いましょう。例えば、実際に売られている化粧品ではNovや2e(ドゥーエ)などがあります。
化粧水を手に取り、手のひら全体で包み込むようにし、手の温度を感じる程度にゆっくりとなじませてください。コットンを使用する場合でも、パッティングのように叩く刺激は避け、優しく押さえるようにし、最後には手のひら全体で包み込みなじませるようにしましょう。乾燥が強い場合には、肌に合う化粧水を2~3度重ねつけするのがよいです。また紫外線でニキビができやすくなる事もあまり知られておりません。最後に重ねて日焼け止めを塗るようにしましょう。多湿な日本では日焼け止めは何度も塗りなおす事が大事です。

2012年2月20日

ニキビ対策   1. 正しいクレンジング、洗顔

ニキビがよくできる方に特徴的な洗い方が、回数が多かったりゴシゴシと強すぎる力で洗いすぎることです。1回あたりのメイク落とし洗顔料(クレンジング)の使用量の少なさと、泡立て不足も共通してよく見られます。使用量の目安は、皮膚にしわができず手がスムーズにすべる量が必要であり、写真を参考に十分泡立てて多めに使用して下さい。指先での洗浄は力が入りやすいため中止とし、手のひら全体で優しく洗ってください。手のすべりが軽くなるタイミングを洗い流しの目安とし、こすりすぎにも注意してください。乾燥する部位から洗顔していることが多く、長時間の洗顔を避けるために洗顔の部位を変えることも必要です。ぬるま湯の流水で十分にすすぎ、特にフェイスラインの洗い残しに注意して、慣れてきたら短時間で洗い終えるようにしましょう。
当院ではスキンタイプや角質内水分量、経表皮水分蒸散量を測定できるため、その人に合った化粧品や洗顔など指導することができます。


2012年2月11日

巻き爪外来につきまして

当院では第1、第3土曜日午後の専門外来で巻き爪外来を行っております。院長は大学病院で長く経験もあり、巻き爪の様々な治療法を選択できます。たとえば、切らないで治せる弾性ワイヤー法などがあります。ワイヤーなどでは自費診療になる可能性がありますので専門外来にお越しください。こちらのサイトでご自分の自宅や職場の近くでワイヤーを入れられる所を調べることができ、質問集もありますので、ぜひご覧になってください。
http://www.tama-medical.com/


2012年1月30日

粉瘤を侮るなかれ

粉瘤の切除など時に行いますが、綺麗にカプセルが取れると嬉しいものですね。プレパラートに収まらないくらいの大きなものだったりすると自己満足してしまいます。以前勤務していた某総合病院で外科の先生から、粉瘤を取ったら、悪性だったとのご紹介があったことがあります。長年患っていたからでしょうか、その後拡大切除し大事に至りませんでした。それ以来粉瘤でも、あやしい場合には組織を調べております。当院では組織は皮膚病理のトップクラスである札幌皮膚病理にまで郵送して調べてもらっており、私も組織をみてダブルチェックしております。組織説明まで他院よりお時間をおかけし申し訳ございません。

2012年1月25日

インフルエンザが流行しております。

埼玉県の某病院での院内集団感染が報告されました。職員19名、患者さん20名の院内感染だそうです。医療機関として常々思っているのですが、なぜ職員のワクチン接種を無料にしないのでしょう。今まで勤務してきた私立病院、公的病院のどこもが金額に差があれ料金を徴収していました。当院ではスタッフは無料で接種できます。院内感染防止のためにも、医療機関の職員のワクチン接種は推奨されるべきです。

2012年1月20日

「清涼タオル」ご使用の注意

国民生活センターで水でぬらすだけで冷感を得られることをうたったタオルについての接触皮膚炎がご報告されました。イソチアゾリノン系の防腐剤が原因として疑われております。詳しくはこちらまで。この防腐剤が原因でサポーターでもかぶれてしまった方もいましたね。冷感が得られるとのことで、やけどをした際に貼ったり、巻いたりしている方もいますが、アロエクリームと同様におやめください。
日本の化粧品には成分表示が義務付けられているのですが、守っていない会社が多すぎて困ります。

2012年1月18日

日本はOTCが多すぎです

4月からビタミン剤を保険で出せなくなるかもしれません。薬事ニュースによりますと、厚生労働省は4月から、全ての医療用ビタミン剤について保険給付を制限することに決めたそうです。現在しもやけの方にビタミンE内服や外用を処方したりしておりますが、これもできなくなってしまうのでしょうか。市販化されているOTCに似ているものは保険給付から徐々に外して、見かけ上医療費を下げたいようです。市販品で買えるものは買う形になるので、実質医療にかかる金額は変わらないか上がるでしょう。ビタミンの後は、亜鉛なども保険処方できなくなるのでしょうか。ビタミンEと同様、亜鉛も肝炎などに効果があると知られており、当科以外でもよく処方されるのですが。
米国で自主回収したOTCが日本でまだ売られていたりしているのを見るに、日本のOTCは多すぎだと思います。イタリアなんて風邪薬でさえ、購入するのに処方箋が必要となります。

2012年1月1日

賀正

新しい年が明けました。この正月は明けましておめでとうございますと素直に言えない年だったかもしれません。気持ちを新たに一所懸命に生きていきます。今年もよろしくお願い申し上げます。

2011年12月2日

国民生活センター

前述した石鹸による小麦アレルギーになった方などは国民生活センターに寄せられた情報からも確認することができます。その他にも、最近ではネイルアートによる感染症の被害やアートメークの危害などについて載せられております。昔は刺青によるC型肝炎など被害があっても、こういった組織がなかったため知られるまでに被害が拡大してしまった経緯もあります。正しい情報を仕入れましょう。

2011年11月26日

スキンバンクをご存知ですか?

ドナーカードの提供組織に皮膚もあるのをご存じですか?広範囲熱傷ではそのままでは皮膚欠損部より感染することはほぼ100%です。そのため、早期に代替皮膚で補う必要があります。以前は豚皮や人工皮膚などよく用いましたが、生着の関係でやはりヒトの皮膚が一番良いです。自家培養の表皮シートでは培養に時間もかかり、広範囲をカバーできる分はまだ難しいのが現実です。
最近は皮膚科の先生より形成外科の先生が多くご参加されており、熱傷や植皮の知識が豊富な皮膚科の先生は少なくなってしまっているかもしれません。ICUに勤務した事のある皮膚科の先生に関してはかなり少ないと思われます。
初期救急から回復期、リハビリまで全て携われたことはとても貴重な経験でした。

2011年11月25日

小麦による食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA)

前述の続きとなります。例えば、小麦によるFDEIAを疑った場合、簡便なため採血検査を行います。ちなみに一般的な小麦のDEIAでの特異的IgEの陽性率は小麦が48%、グルテンが56%、ω‐5グリアジンが80%です。つまり、小麦によるFDEIAをもっている方でも、採血検査では陰性となることがあるということです。さらに島根大学皮膚科学教室のご報告によると某石鹸でのWDEIAでの抗体陽性率はグルテン80%になるなど、異なるそうです。また、グルパール19Sによるプリックテストを施行します。陰性の場合やIgEの数値により、確定診断で入院しての経口負荷試験やトレッドミルなど用いて経口負荷後運動をします。小麦とエビによるFDEIAが多いのですが、アトピー性皮膚炎などでIgEが陰性にもかかわらず、牛乳を飲むと皮疹が増悪するmilk induced eczemaなどもあり、上記の知識とともに詳細な問診と臨床所見を診る目が必要となります。
安易に自己診断し、除去されないようにして必要以上に怖がらないでもらいたいのと、今まで大丈夫だったからとか、天然成分だからとか、間違った知識を持たないように。小麦に限らずビタミン剤や化粧品、医薬外部品による薬疹などの報告も多数ありますが、ご存じでしょうか。

2011年11月23日

食物アレルギーあれこれ

食物アレルギーと呼ばれるものには、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショック、口腔アレルギー症候群(OAS)、食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA)、接触蕁麻疹症候群などがあります。今話題の小麦によるFDEIAで有名になったかもしれませんね。それぞれ検査の陽性率や特異度は異なり、例えば卵での偽陽性率の高さ、小麦での偽陰性率の高さなどなど知っておかなければなりません。その上で、採血、食物負荷や運動負荷試験など意味がある検査を行い、食物除去や薬物療法など選択します。
大学にいるときにFDEIAの方を診ました。採血では陰性でしたが、入院してトレッドミル運動負荷試験をして陽性と確認できました。多くが入院しての精査、加療を必要としますので、ご相談ください。

2011年11月11日

祝開院一周年

先日当院を開院して1年が過ぎました。日本で初めての予約システムと電子カルテの連動であったり、指導・教育の徹底など様々な試みを行っております。長く地域の皆様に愛されるように続けてまいりますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

2011年10月24日

ダーモスコピー

足の裏に黒色斑がありませんか?この医療機器をつかうと肉眼的よりも拡大してみえるだけでなく、ゼリーをつかって分散を抑えると、表皮・真皮の所見がよく見えます。例えば、ホクロか悪性かを判別するのに使います。


2011年10月14日

アトピー性皮膚炎と免疫

昨日、東北大学の相場教授のご講演を聞いてきました。さすが免疫のスペシャリストです。複雑に入り組んだ免疫系統を臨床を踏まえて分かりやすくご説明して頂けました。アトピー性皮膚炎AD=A×B×C×D×E×F×G×H×Iの公式にも理解が深まりとても助かりました。

2011年9月29日

サリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリング

当院では皮膚科専門医監修の元、グリコール酸とサリチル酸マクロゴール(上田説子先生の開発)でのケミカルピーリングを行っております。事前や事後に皮膚の状態を客観的に測定できる角質内水分量測定器、経表皮水分蒸散量測定器、色差計での評価もできます。

2011年9月27日

防災ガイドブック

岩手医科大学で有志の方が作成した防災ガイドブックへのリンクを貼ります。各自治体の救急診療と合わせて閲覧ください。
歯科の分野で詳しく載っているのが助かりますね。

2011年9月19日

麻疹ワクチンの二度目接種につきまして

2006年から麻疹に関して二度目の予防接種が日本でも始まりました。今年度の栃木市の予防接種スケジュールへのリンクを貼ります。本日は敬老の日です。早く結核に対しても二度目のブースターが認可されるようになってほしいものです。

当院ではMRワクチン、麻疹単独ワクチン、風疹単独ワクチン、Hibワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)を承っております。
その他、子宮頸がんワクチンや水痘などご要望がありましたら、ご連絡ください。

10月3日の院内講演は「ワクチンの日本の実情」についてです。


2011年9月5日

皮膚科救急疾患

本日の院内講演でお話した『皮膚科救急疾患』には、初期救急が大事な皮膚科の病気があり、蕁麻疹、蜂刺症、帯状疱疹、熱傷、神経毒をもつ生物による被害などがあります。ここ最近では情報が気軽に手に入ると思いがちですが、間違った情報や知られていない情報もまだ多いのが実情です。例えば一部のアスピリン喘息ではコハク酸エステルや防腐剤であるパラベン類に対しても過敏症をもっているため、知らないと治療でかえって重症化することなどもあります。神経毒をもつ生物も例えば昨年、沖縄でプロダイバーがオニダルマオコゼに刺されて命を失った事件がありました。ハブクラゲに刺され水で洗って重症化するなどもあります。こういう話をすると怖いと言われる方もいらっしゃると思いますが、知らない方が怖いと感じてしまいます。

2011年9月1日

セアカゴケグモ咬症

日本皮膚科学会雑誌の最新号に記載してあった論文が印象的だったので、記します。もとは外来種でしたが、本邦では現在までに日本の近畿周辺、中国地方、九州地方、沖縄でこの蜘蛛の生息が確認されております。α-ラトロトキシンという神経毒を有し、咬傷部位以外にも疼痛を生じるのが特徴だそうです。こういった小さな生物や海洋生物などは生存のために“山椒は小粒でもピリリと辛い”神経毒をもっているものが多いですからね。なお、国内の抗毒素血清の保有施設は国立予防衛生研究所、三重県立総合医療センター、大阪府急性期・総合センター、沖縄県立中部病院の4ヶ所だそうです。
    大阪府済生会富田林病院の久米井先生の論文より引用させていただきました。


2011年8月29日

もうすぐ ガーダシル その3

サーバリックスの公費負担が実質9月までということで、かけこみの子宮頸がんワクチン接種が多いそうです。大変ですね。一方、もう一つのワクチンであるガーダシルは同時期に申請したにもかかわらず、ようやく先ごろ承認され、9/15から公費負担となります。この承認のラグは何なんでしょうね。我が栃木市でも早めに公費負担となり、どちらも選択できるようになってほしいものです。ちなみに、今年の1月と6月にLancetに掲載された下記の論文を引用いたします。
Early effect of the HPV vaccination programme on cervical abnormalities in Victoria, Australia: an ecological study
The Lancet, Volume 377, Issue 9783, Pages 2085 - 2092, 18 June 2011
Quadrivalent human papillomavirus vaccination and trends in genital warts in Australia: analysis of national sentinel surveillance data
The Lancet Infectious Diseases, Volume 11, Issue 1, Pages 39 - 44, January 2011
(女性だけでなく、男性についても関係します)

どちらを選択するかのご参考にしていただけたら幸いです。

2011年8月21日

そうとめ皮膚科クリニック 祝開院!

先日、後輩が石橋町で開業するので挨拶に行ってきました。音声入力できる電子カルテや綺麗で考えられた医院のつくりに嫉妬しちゃいましたよ。大学病院の医局長を長く勤めた経験もあり、近隣にお住いの方でなくてもお薦めできます。
http://www.sotome-skin-clinic.com/

2011年8月19日

マダニ症とインディアン

県北で働いていた時には多く診ていたマダニ症を先日県南の当院でも診ました。長野県の某所で刺されたらしいのですが、作成しているマダニマップに追加しておきます。栃木県北ですと、那須高原や日光あたりに出没していますね。早期ははたくだけで落ちるマダニも24時間経つとセメント様物質を出しがっちりと皮膚に食い込みます。無理に自力でとろうとすると、注射器のように押し出す形でマダニの体内に飼っているスピロヘータという病原菌をヒトの体内にまき散らしライム病を引き起こす可能性があります。アメリカ先住民族のインディアンは狩りをした後に、お互いの背中をはたくという踊り、儀式を行うことでマダニをはたき落してました。時間がたってしまったら無理に自分で取ろうとしないで、すみやかに皮膚科を受診してください。


2011年8月1日

ある意味、ラップ療法

最近、ハイドロコロイドを含有した水絆創膏が市販化されております。本日『創傷治癒と被覆材について』の講演を行いました。表皮は18時間で0.1mm再生しますが、乾燥時より湿潤時の方が2~3倍も早く再生することが知られております。そういった湿潤環境での創傷治癒を促進させるのが、それらの製品です。市販化されている水絆創膏も同様なのですが、感染していると使いづらく、使用を控えるように添付文書にも記載してあります。したがって、伝染性膿痂疹(とびひ)などではかえって、水絆創膏の下でグジュグジュしたり、感染が拡大し、とびひが広がる事もあります。難しい場合にはご相談ください。


2011年7月17日

緩和ケア講習会 in 佐野厚生総合病院

本日、明日と受講しております。癌による疼痛ケアーなど中心に学ぶものですが、各機関から有名な先生を講師としてお招きされ、とても勉強になりました。旧知の先生ともお会いできてよかったです。今後、徐々に在宅での緩和ケアーも進んでいくと思います。様々な選択肢を提供できるようにしていきたいと思います。

2011年7月16日

手足口病も流行しております

西日本で流行していた手足口病が、今月に入ってからここ栃木県でも流行してきました。県南健康福祉センターによると今月も増加傾向にあり、このまま流行しそうな勢いです。当院でも手足口病の方を診る機会が増えてきました。伝染性紅斑と同様に出席・出園禁止ではありませんが、間違った知識で差別されてしまうこともあるため、悩んだらご相談してください。
来月8/1の講演内容は、『創傷治癒と被覆材について』です。施設の方の参加もお待ちしております。

2011年7月15日

もうすぐ ガーダシル その2

厚生科学審議会感染症分科会の予防接種部会は7月8日の会合で、国内2製品目となるMSDの子宮頸がん予防ワクチン「ガーダシル」を公費助成の対象にすることを了承した。厚生労働省の担当者によると、ガーダシルは早ければ9月にも各医療機関で接種できるようになるが、公費助成の開始時期は未定だという。同部会では、ガーダシルが7月1日付で製造販売承認を取得したことを受け、公費助成とするかを審議。厚労省が、既に公費助成の対象となっているグラクソ・スミスクラインの「サーバリックス」との違いを明確に示すことなどを条件に了承した。市町村がどちらも公費助成の対象とする場合、どちらのワクチンを使用するかの判断は、各医療機関に委ねる方針』とのことです。サーバリックスとの明確な違いを説明できる医療機関がどれくらいあるか。。。どちらを選んでも、がん検診をすることは薦められます。

2011年7月6日

蜂アレルギーについて

今週の講演会でお話いたしました。以前は年間30名以上の死者を出しておりましたが、最近は正しい啓蒙のおかげか年間10名以内にまで減ってきております。ただ、刺される被害数に関しましてはあまり減っていないようにも感じられます。正しい知識を身につけましょう。

2011年6月13日

もうすぐ ガーダシル

朝日のWEBROZNAに記載されておりましたが、ようやくガーダシルの製造販売が、早ければ6月末にも承認される見通しになったそうです。現在日本で承認されている、HPVワクチンはサーバリックスのみなので、選択できることは良い事ですね。サーバリックスを製造しているイギリスではガーダシルが認可されておりませんが、感染症専門医の方に自分の子供にどちらを接種させたいかと聞いてみると、個人輸入をしてでもガーダシルを接種させたいと考えている親が多かったりします。当院もサーバリックスの予防接種を行わないようにしておりました。詳しいことはご相談お願いいたします。

2011年6月2日

蜂アレルギー

栃木県は養蜂場、イチゴ菜園など多く、全国でも蜂による被害がトップクラスに多い県です。
蜂アレルギーは即時型の、ハチ毒抗原と体内のIgE抗体との抗原抗体反応です。したがって、刺された一度目ではアレルギー反応は生じず、ハチ毒のみの反応となります。しかし、二度目以上ではハチ毒の反応とともに、アレルギー反応が生じる可能性がでてきます。ハチ毒には主にホスフォリパーゼ、ヒアルロニダーゼ、メチリンなどアレルゲンとなる物質とヒスタミン、セロトニンなどかゆみやいたみ、血管拡張などを引き起こす成分が含まれております。つまり、刺されたのが初めてでも、刺されたところは1日をピークに赤く腫れて痛くなります。一度に多数の蜂に刺された場合もハチ毒による直接作用が強く出ます。したがって、刺されて気持ち悪い、息苦しいなどの自覚症状が出た場合や一度に多くの蜂に刺された場合には速やかに医療機関を受診してください。当院ではエピペンの処方も承っております。来月ハチに関する院内講演を予定しておりますので、聴講をご希望の方はご来院お待ちしております。


2011年5月21日

夏なのに乾燥?

冬に乾燥しやすいことは知られておりますが、夏でも入浴後に裸でいる時間が長かったり、汗をかいたままにしていたりすると、汗など水滴が蒸発するときに皮膚の水分も一緒に持っていってしまい、皮膚は乾燥してしまいます。当院ではどれくらい肌が乾燥しているか、医療機器で客観的に測定することができます。入浴後すぐに保湿剤を塗りましょう。
一昨年の研究で、乾燥肌があるだけで、アレルギー疾患がなくても、5年後にアトピー性皮膚炎(7.7%)やアレルギー性鼻炎(38.5%)になりやすいというデータがでました。子供の成長に従って、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎など発症していく「アレルギーマーチ」の出発点が食物アレルギーだけでなく、乾燥肌にもあるということが検討できたわけです。
こういった予防医療にも重点を置いてケアーしていきたいですよね。

2011年5月10日

予防接種あらかると(
日本小児科学会が推奨している予防接種スケジュール)

よくご両親から どの予防接種から順番に受ければよいのか? とご相談されることがあります。日本小児科学会ではスケジュールの例をサイトに載せておりますので、ご参考にしてみてください。2度接種するべき麻疹のワクチンなど一度しか接種しないとどうなるのでしょう。答えは、ワクチンの効果が次第になくなってしまいます。
2008年に麻疹が再度流行した時期がありました。当時私も修飾麻疹を診ましたが、麻疹罹患者の約25%にワクチン接種歴があり、多くは一歳以降の幼少時の一回接種をした方であることは後日分かりました。通常の麻疹より症状が軽かったり(異型)することが多く、鑑別することは難しいです。ワクチン接種歴があることもあり、大病院でも私が一人麻疹だと臨床診断しても採血結果がでるまで信じてもらえず、抗体の結果がでてあわてて個室に移動してもらった記憶があります。
2度目のブースター効果を期待しないと、せっかく打った一度目のワクチンの効果が切れてしまうことがあるのです。

2011年5月9日

日焼け止めのお話

5月から6月にかけては一年の中でもっとも紫外線量が多い時期なのはご存知ですか。暑い夏がピークではないんですね。日光は疾患にも関係します。例えば、紫外線によりアトピー性皮膚炎など悪くなることもよく知られており、この時期に日焼け止めをよくお勧めします。
日焼け止めにも多くの種類がありますし、個人個人で合わない事もよくあります。気になる方はご相談ください。


2011年3月19日

当院での予防接種 4月1日から

4月1日以降より当院で受けることができる定期予防接種(公費負担あり)は、麻疹・風疹混合ワクチン、麻疹単独ワクチン、風疹単独ワクチン、任意予防接種ではHibワクチンと肺炎球菌ワクチンになります。子宮頸がんのHPVワクチンは現在サーバリックスが日本で認可されておりますが、当院では行いません。これはガーダシル待ちのためです。その他の任意予防接種に関してはご相談お願い申し上げます。

2011年3月14日

計画停電(輪番停電)につきまして

停電中も可能な限り診療をさせていただきますが、レーザーなど一部の医療機器は停電中使用できません。会計処理なども停電復旧後とさせていただきますので、ご不便をおかけすると思いますが、よろしくお願い申し上げます。

2011年3月11日

夜間救急診療につきまして

本日東北沖での地震により、栃木市以北での大規模な停電など生じております。当院では幸いなことに現在停電の被害など生じておりません。当院の200m北から停電が生じているようです。本日夜間から明日朝までの落ちてきた家具による裂創など当院で処置いたしますので、当院にご来院の際には、建物裏のインターホンを押してください。乱筆失礼いたします。

2011年3月11日

退任記念式典

昨日恩師である獨協医科大学皮膚科学教室主任教授がご退任され、宇都宮で記念式典が行われました。大学病院に皮膚科を開設して以来の33年間もご尽力されたそうで、私はその1/3しかまだお付き合いがございませんが、色々勉強をさせていただきました。言葉もさることながら、その向き合う姿勢など人間性を含め、今も尊敬しております。大学病院にいるときに医局で検討した組織の全データを開設時から当時まで統計を取り、まとめたことがあります。膨大な数でしたが、教授や医局の実績を考えるにとても感慨深いものがありました。私も一人一人と向き合い、一歩一歩進んでいきたいと思っております。

2011年3月7日

伝染性紅斑が流行しております


昨年末から今月にかけて、いわゆる “リンゴ病” のお子さんを診る機会が何度かありました。日本では妊婦の方しか伝染性紅斑の採血検査は保険適合がなく、麻疹IgM抗体が弱陽性を示すこともあり、また麻疹と異なり不顕性感染も多いため、典型的な臨床症状でないと診断が難しいこともあります。といっても、教科書的な対処法はウィルス感染なので安静にすること、水分補給に留意することくらいで臨床皮膚科医会は登校・登園も問題ないとしております。

2011年2月12日

ジェネリック(後発品)使用につきまして

以前も取り上げられたことがありましたが、生活保護を受けている方へのジェネリック使用を促進させ、使用しなかった場合の生活保護受給資格を剥奪する可能性もあるとのことが報道されました。目先の医療費を減らすためのこういった政府の指導方針とは反して、日本ジェネリック協会によると、ジェネリックを希望する患者さんは以前は50%ほどありましたが、現在は30%台にまで減少しています。まずは日本のジェネリック薬の質を上げるように促すのが政府のやるべき方針ではないでしょうか。日本のジェネリックは差がありすぎておススメできないものもあります。

2011年2月11日

子ども予防接種週間3月1‐7日

入園・入学前の子どもを対象に予防接種の促進を図るため、日本医師会と日本小児科医会、厚生労働省は、3月1‐7日を「子ども予防接種週間」として、集中的に予防接種を実施するよう報道がありました。個人的には子供の予防接種を定期化もさることながら、ワクチン世代になった今の成人(抗体価が低い方)への2回目以降のブースターをおすすめしたいところです。具体的には、粟粒結核予防や成人発症の麻疹・風疹などです。成人麻疹や成人水痘などは小児に比べて重症化しやすく、大学病院にもよく入院していました。水痘や結核などの二度目のワクチンはは公費負担ではありませんので、現時点では子供の麻疹や子宮頸がんワクチン(多価のもの)が自治体で推奨されるものでしょう。

2011年2月7日

花粉症とOAS

本日の講演は花粉症とOASを予定しております。今年は猛暑の影響もあり例年よりスギ花粉など多く飛散する予報があります。敏感な方ですともう感じているのではないでしょうか。TVのCMでも流れているように、花粉飛散前から予防しましょうというのが最近の医療の流れです。市販品も鼻に塗るクリームであったり、今までにないタイプの予防グッズも多く出回っています。予防医学という観点からも早めの対策をお薦めします。

2011年1月4日

年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。日進月歩、医療は発達しております。今年の注目は経鼻のインフルエンザワクチンやT-705でしょうか。多剤耐性菌なども益々多くなると思われます。皮膚科は昔から感染症と出会うことが多く、自分で培養したりする感染症に造詣の深い先生方も多いです。例えばある病院ではAIDS患者さんの大多数が初診で皮膚科に来院されるといったデータもあります。世界的に一番多い死因はやはりまだ感染症です。細菌、ウィルス、真菌、寄生虫、様々な感染症があります。一期一会とはいえ、あまり出会いたくない相手といえます。

2010年12月31日

大晦日

今年も残すところあと数時間となりました。皆様、来年の準備はできていますでしょうか?
まだ開院して2か月しか経っていませんが、大掃除、棚卸とすでに大変なことになっております。スタッフの皆さん、お疲れ様です。また今年、医療連携につとめてくださった近隣の先生方と大学病院の先生方に感謝いたします。
皆様により一層のご健勝をを賜るようお願いし、年始の挨拶に代えさせて頂きます。


2011年12月27日

院内講演会のお知らせ

皆様、こんにちは。当院では定期的に院内講演会を実施しております(毎月第一月曜日の午後14:30から15:00)。

1月の内容は                 2月の講演予定は変更する可能性がありますが
・薬学研究会   1月17日          ・花粉症とOAS口腔アレルギー症候群    2月7日
                       ・永久脱毛について            3月7日
                       ・疥癬について              4月4日
を予定しております。

2010年12月25日

クリスマス!

皆様こんにちは。今宵はクリスマス。百貨店では色々なクリスマスケーキが並んでいました。日本ではあまり馴染みがないですが、丸太のケーキが私は好きです。人数分取り分けるのが簡単だったりしますので。しかしながら丸型のケーキで大きい、小さいがあった方が子供たちには良い経験になるかもしれません。とちおとめのイチゴを兄弟で取り合ったり仲睦まじい(争っている本人たちは必至ですが)光景も楽しめそうです。私は、留学中に友人たちとともにイタリアの教会で迎えたクリスマスが特に印象に残っています。それではみなさん、
Bon natale!

2010年12月22日

問診票の記入につきまして(
問診票ダウンロードはこちら)

予約をした上で当サイトの問診票を印刷していただき、余裕をもって記入していただいてからご来院していただくのが、一番スムーズに診察を受けられます。『直接伝えるからいい』といわれる方もいらっしゃいますが、できるだけ記入を宜しくお願い申し上げます。
今のところそれほど混雑していないため、時間をかけて対応できますが、夕方など徐々に混雑してきますとご本人様の訴え以外を診れなくなる可能性があるからです。昨日も首や体がかゆいとのことの問診の上で、診察いたしました。首を診て、体を診て、違和感を覚え他の部位も診せていただきました。『しもやけがよくできるんです。』そうおっしゃる方に案の定と感じました。一通り診察を終え、お話してみました。
「●●病といわれたことはありませんか?」
『△大学病院にかかっています。』
お願いします。問診票に記入をしておいて下さい。
先生によっては、情報を伝えてもらえないことを「治したくないのか?」と感じて嫌がる方もいますし、他の疾患と関係があるものも多くあるため、ご本人様の訴えだけを診ると見落とす可能性がでてきてしまいます。

2010年12月16日

トナカイ!?

皆様、おはようございます。街はイルミネーションに彩られ、クリスマスシーズンが近付いてまいりました。皮膚科をしていると、季節ごとに色々な動物による被害をみることがあります。例えば、蜂に刺された人、ヒルに咬まれた人、マダニに刺された人、クマに噛まれた人、県北にいた時には、シカに噛まれた人というのもいらっしゃいました。それぞれ対処が異なりますし、創傷治癒の観点から、傷の治りが悪い方などご相談して頂きたく思います。


2010年12月10日

医療連携につきまして

皆様、こんにちは。先日勉強会で栃木県内の他の皮膚科の先生方とお話しができる機会があり、とても有意義な時間を過ごせました。近傍の皮膚科の先生は素晴らしい先生方ばかりなのですが、あまり他科先生方からのご紹介がないとのことでした。皮膚疾患は他の疾患と関わることも多いため、大学や中核病院ではお互いに紹介する機会も多く、気軽にご専門の先生に診て頂くことが多かったです。例えば、先週も 『 糖尿病 と 皮膚 』 という院内講演会を行いました。既往歴も重要になりますので、当院を受診される際には薬手帳など持参していただけると助かります。
小生も連携をもっと密にとれるように頑張っていきたいと思います。

2010年12月8日

アレルギーの検査

皆様、こんにちは。今年は猛暑の影響もあり、例年より広大な紅葉狩りを楽しむことができます。一斉に色の変わったイチョウ並木など静観ですね。気を付けていただきたいのですが、イチョウでかぶれたことはありますか?銀杏を取っていた手が赤く腫れ上がることなども同じです。こういった皮膚など体に影響を及ぼす成分を抗原といいます。そしてこの抗原はその形が似ていることから、交差感作といい、他の抗原でも反応するようになっていきます。例えば、イチョウ→ウルシなどです。ウルシなんて触らないという人もいるかもしれませんが、ウルシ科の食物もあるんですよ。さらに花粉症、フルーツ、ラテックスなどの交差感作が有名です。アレルギー・マーチといいますが、例えば小さい頃に喘息を持っている子供はアトピー性皮膚炎や花粉症など併発しやすくなります。だからこそ早めに自分が反応してしまう抗原を調べる必要があります。採血も意味のあるものを選んで行う必要があります。当院ではその他にも、金属アレルギーはもとより日本接触皮膚炎学会が提唱する日本人に多い抗原を調べるスタンダードパッチテストも保険診療で行うことができます。

2010年12月7日

AGA

皆様、こんにちは。AGA診察カードをお持ちいただくか、問診票にAGAと記載していただければ、即診察を受けることが可能です。内服薬は自費扱いとなりますので、各医療機関で値段が異なるのが実情です。1ヵ月で1万円くらいが相場でしょうか。かなりお詳しい説明もできますので、金額も含めまして詳しくは当医院までご相談ください。またネットではこの薬剤の偽物も多く流れておりますので、ご注意を。
http://aga-news.jp

2010年11月29日

低温やけどにご注意を!

皆様、おはようございます。朝露の霜がおりているのをみると、今年も寒くなってきたことを実感しますね。ここ数年、低温やけどになる方が増えています。こたつを入れっぱなし、カイロをじかに体に貼っていてなど、高温と違い低温だと気づきにくいために、長時間あたる可能性があり、結果として深いやけどの傷になることがあります。ちなみに皮膚の中の表皮全体に不可逆的変化をもたらすのは44℃で6時間。そこから51℃まで1℃につき半分の時間で生じるようになります(つまり45℃で3時間、46℃で1時間半、47℃で45分、48℃で22.5分、49℃で11分、50℃で5.5分、51℃では2.75分)。この季節に熱いお風呂に入りたい気持ちは分かりますが、くれぐれも気を付けてくださいね。

2010年11月27日

医薬品副作用被害救済制度をご存知ですか?

皆さん、おはようございます。最近ようやく高額療養費制度が周知され、利用者が増加しております。一方、治療や診断などで薬害を受けた方に対してこのような制度があるのをご存知ですか?遺族年金、障害年金などといった言葉は聞きなれているかもしれませんが、それ以外にも医療手当、医療費が返ってくる制度です。以前は山のような申請書類が必要で、必要な検査が足りなくて申請が通らないこともありましたが、現在は徐々に簡素化してきております(それでも20枚以上の書類記載など面倒なのですが)。平成20年の年間利用者は900人ほどでした。薬剤のアレルギーなどを診る機会が多かったので、何人か申請させていただいております。もちろん、正確な診断、検査、治療が必要となりますので、副作用かなと疑われる場合にはご相談ください。

2010年11月23日

レーザー機器につきまして

皆様、こんにちは!
当院にあるレーザーは最新のロングパルスアレキサンドライトレーザーと炭酸ガスレーザーです。
冷却ガスと同時に照射されますので、痛みは最小限で済みます。
他のレーザー脱毛などで効果が低かった方や満足のいかなかった方など、気軽にご相談ください。


2010年11月20日

アクセスにつきまして

皆様こんにちは!
当院は栃木市の南、大平町の中心部に位置しており、町循環バスの通り道です。カンセキさん前でご降車していただければ、お隣ですのでご利用しやすいかと存じます。お車で来る場合には駐車場も20台以上完備しております。一つ一つが利用しやすいように広めのスペースとなっております。
毎月第一月曜日の14時半から15時まで、当院で講演を行っておりますのでお気軽にご利用ください。

〒329-4425 栃木県栃木市大平町新1540-31 鶴見皮膚科
電話番号:0282-45-2212


休診日/木曜日午後・日曜日・祝日
※第1,3土曜日午後は特別外来になります(予約制)
第2,4,5土曜日は休診日となります。

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